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vol.17 ドクターシーラボアクアコラーゲンゲル
2009/03/20
10年間で進化を続けるアクアコラーゲンゲル
薬用アクアコラーゲンゲル
覚えるのが追いつかないほど化粧品の研究は進み、毎月毎月たくさんの化粧品が華々しく
登場する。と同時にひっそりと消えて行くものも少なくない。長年売れ続けてロングセラーと
なるものは、本当にわずかだ。10年前の雑誌の中から美容特集の女性誌を開いてみると、最新のスキンケア製品を紹介する企画には100個あまりの化粧品が掲載されているが、今も人気を保っているものを数えてみても、ほんの数個にすぎないのが現状だ。
その中で数少ないロングセラーの一つに挙げられるのが、ドクターシーラボのアクアコラーゲンゲル。

98年の発売開始から10年で、なんと1000万個を突破したという。100万個の売り上げは業界でもかなりのニュースだが、その10倍である。 尋常ではない。
「なぜこれほど売れ続けているんだろう?」と疑問を持っていたがその秘密に迫りたい。


開発のきっかけは、施術後の肌トラブル

アクアコラーゲンゲルが発売された98年は、皮膚科医が化粧品開発に関わる“ドクターズコスメ”がいくつか販売され始めていた。
城野先生が化粧品を作ったのは、95年に開院したシロノクリニックの、レーザー治療がきっかけだったという。 シミ治療などに使うレーザーは、熱で肌表面を蒸散させるので、施術後は(角質層が消失、または薄くなるた め)乾燥しやすい。 このため自宅でのスキンケアで治療後の肌を悪化させている患者さんが多く、肌をいい状態にするには日常のケアが重要だと気づいたそうだ。

城野先生は「施術後の肌は、乾きやすく反応も敏感です。 “突っ張るから”と油分を含んだ市販のクリームをつけたら、それが刺激になって色素沈着を起こすという例が目立ちましたね。診察を続けるうちに、大切なのは肌の水分量で、水分が足りないといろいろな肌トラブルにつながることが解りました。 けれど、患者さんに出せるものがない。だったら自分で作ろうと思ったんです。 敏感な肌に刺激を与えず、うるおいを守るものを。」と当時を振り返る。


肌なじみと保湿効果に優れたゲル

角質層の隙間を満たして肌のうるおいを守る細胞間脂質に似た構造体がいいだろうと、いろいろな製剤を試した結果、天然由来のゲルベースなら肌になじみやすく、乳化剤などを使わずに保湿効果の高いものを作れることが解ったそうだ。

アロエのゼリーっぽい部分や海藻が"ゲル"だが、網目状の分子構造をしているのが特徴で、その網目の中にいろいろな成分を抱えられる。 このためアミノ酸やセラミドなど肌の活力を引き出すような成分をたくさん配合できるのだ。

始めは院内処方で患者さんは「ホントにいいんですか?これだけで。」と不安に感じたそうだ。

しかし我慢して使ってみてくださいと頼んだ結果「肌が荒れなくなったし、物足りなさも感じない。肌が元気になった感 じで調子がいい。」と喜んでくれた。その後患者さんのクチコミで評判が広がり、製品化につながったとのことだ。


スタートは3000個。一時は預金残高が4ケタに
商品名:薬用アクアコラーゲンゲル
スーパーモイスチャー
発売:2008年
価格:120g ¥8,190
   50g ¥3,990

1つで化粧水から下地までの機能を持ち、刺激がなく、保湿効果が高いという前例のないアイテムだったため、試作品作りは何度も何度も、納得するまで繰り返され、ようやく完成したアクアコラーゲンゲルの初回生産は3000個だった。

城野先生は、クリニックのスタッフと3人で始め、余分な資金はないので、仕事はすべてこの3人で分担。 先生自身でリリースを書いたり、HPを作ったり、営業にも行っていたという。 特に営業は厳しく、「医者がなんで化粧品を作ってるのか理解できない。」とか「1アイテムだけじゃ取り引きできない。」等厳しい事もよく言われたそうだ。

店頭販売のルートが見つからないまま通販とシロノクリニックで始めた販売だったが、発売2年で10万個、3年目の01年には名古屋に初の対面販売の店舗ができ、売り上げは約30万個に急上昇。 多くの患者さんが購入するため広い在庫スペースが必要になり、当時は四畳半の部屋を天井までびっしり埋めていたアクアコラーゲンゲルが、一カ月ほどでなくなる状態だったという。

しかし順調に売り上げを伸ばしたアクアコラーゲンゲルだが問題もあった。 創業時から開発に関わっていた石原智美社長の話では材料の原価の割合が一般的な化粧品の何倍も高かったのだという。 利益が低いのに注文がどんどん増えたため「売り上げ金のほとんどすべてを次の生産に回す状況」がしばらく続き、一時は会社の預金残高が4ケタになったほどだそうだ。


アクアコラーゲンゲルエンリッチリフトEX
商品名:アクアコラーゲンゲル
エンリッチリフトEX
発売日:2009年1月25日
価格:120g ¥8,715/50g ¥4,515
薬用アクアコラーゲンゲルスーパーセンシティブ
商品名:薬用アクアコラーゲンゲル
スーパーセンシティブ
発売日:2009年2月25日
価格:120g ¥8,190/50g ¥3,990
スタートは3000個。一時は預金残高が4ケタに

現在では多くの類似製品も現れ“ゲル”化粧品は一つのカテゴリーとしてすっかり定着している。 しかし競合品が増えたにも関わらず“ドクターシーラボ”はトップで売れ続けている。
他製品との差について城野先生は、「競合品との差って“他者との比較”でしょ? 僕はほかを見てないし、ほかと比べるのは意味がないと思ってます。‥‥人の10倍の努力を続ければ、結果は出てくるんですよ。」と話される。
一口に10倍の努力とおっしゃるが並大抵の努力ではない。

また、「でもね、僕は一生懸命やるけれど、楽しんでるんですよ。自分で目標を決めたら、楽しんで努力する。」 「あと“辛いと感じることは、絶対に続かない”って思ってるから、楽しんでやるんです。辛くて嫌なことも、どう楽しんで展開していくか。すると、やってるうちに上手になっていくんです。」 とも話されている。
”一生懸命”を楽しんで続けられることが上手になる秘訣なのだ。そんな城野先生の考え方や工夫を日々近くで見ている従業員が感じ取り企業文化になっているのだろう。

アクアコラーゲンゲル誕生から10年経ち城野先生は、「将来も基本は変えず“化粧品業界の常備薬”になりたいですね。 性別、年齢に関係なく、どんな肌の人でも使えるスーパーロングセラーを目指したいです。」と抱負を語った。


   
   

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