

40代半ばから50代前半にかけては、急速にエストロゲンの分泌が減り、卵巣の機能も低下。ホルモンバランスがくずれやすいこの年代、どんなことに気を付ければいいの?
37、8歳から卵巣の働きは徐々に衰え、エストロゲンの分泌も減り始めますが、45歳頃になるとエストロゲンの分泌が一気に減少。そこから50歳前後で閉経するまでが、いわゆる「更年期」です。
ホルモンバランスがくずれるため、生理の周期が短くなったり長くなったりと不順になるほか、自律神経のバランスもくずれて不眠や肩こり、ほてり、イライラ、不安など、さまざまな症状があらわれる人も。ただかなりの個人差があり、うつ状態になるほど落ち込む人がいる一方で、ほとんど症状のないまま更年期を終える人もいます。
一方、肌については、水分保持力や肌の弾力を保つコラーゲン、さらに新陳代謝が衰えるために乾燥し、シミやシワ、たるみなどが起こりやすくなります。とはいえ、若い頃に比べて個人差があるのも事実。同じ年齢でも、それまで自分の肌にあった正しいお手入れをしてきたか、どの程度の紫外線を浴びてきたか、などの生活習慣の蓄積によって、シミやシワ、たるみなど皮ふの状態にもかなりの違いが出てきます。
仕事では責任のあるポストについたり、親の介護や子どもの進学、夫の単身赴任など、さまざまなストレスがふりかかる世代。疲れやストレスをためてしまうと、ますますホルモンや自律神経のバランスがくずれやすくなります。上手なストレス対策が、これらの不調を乗り越えるカギ。ほてりやのぼせ、イライラなどの症状がつらいときは、婦人科で相談してみて。ホルモン補充療法(HRT)や漢方療法など、方法はいろいろあります。
また最近では、40代で妊娠中絶する人が増えているそう。ホルモンバランスの乱れから生理不順になるため、いつが妊娠しやすい時期なのかがわかりづらくなります。妊娠を望まない場合は、避妊対策はしっかりと。
とはいえ、更年期を過ぎると、動脈硬化や骨粗しょう症などの心配も出てくる一方、精神的にも安定して知的好奇心が全開になり、様々なことに積極的に取り組めるようにもなります。上手に更年期を乗り切って、イキイキと新たなステージへ踏み出しましょう。
40代に入ると、バストやウエスト、ヒップなどのサイズが一段と大きくなり、下腹部が出て、内臓脂肪もたまりやすくなります。筋肉量も減るので、基礎代謝量が落ち、食事を少し減らすなどのダイエットでは効果なし。筋力トレーニングで基礎代謝量をあげることが、体型キープ&ダイエットのポイントです。
食事は、高脂肪のものは避けて、バランスよく栄養を摂れる和食を中心にするといいでしょう。更年期が近づいてきたら、女性ホルモンに似た作用があるといわれるイソフラボンを含む大豆製品や納豆を積極的にとるのもオススメ。
また、不規則な生活をしていると、すぐに肌にあらわれてしまうので、しっかりとした睡眠、バランスのよい食事、適度な運動で、カラダの中から美しさを引き出しましょう。
更年期のつらい症状があれば、ホルモン補充療法や漢方療法など、さまざまなアンチエイジングの方法があるので、自分で選んでトライしてみましょう。今は、50代以降でも美しく、バリバリ仕事や趣味を楽しんでいる方が大勢いる時代。私自身も、仕事だけでなく、いろいろな趣味や友人との付き合いを通して、とても楽しい毎日を過ごしています。楽しい50代を目指して、更年期を前向きに乗り切りましょう。
取材・文/角田真美




