子宮がん特集 Part1

【子宮頸がん】

●子宮頸がんってどんな病気?

異形成から進む扁平上皮がん
子宮頚がんは、子宮の入り口部分にあたる頸部に発生するがんです。子宮頸部をおおっている扁平上皮という細胞組織から発生する「扁平上皮がん」と子宮頸部の腺組織から発生する「腺がん」の2種類ありますが、約9割は扁平上皮がんです。



扁平上皮の細胞の配列が乱れてがん化していく過程のなかで、がんになる前の状態を「異形成」といいます。異形成の何割かが上皮内がんとなり、やがて上皮の下の基底膜を破って浸潤し、進行していくのです。異形成にも軽度から高度まで段階があり、軽度なら自然に80〜90%は消滅してしまうので、治療はせずに検診で様子を見ます。中等度や高度になると、15〜20%はがん化するので治療が必要になります。

何より早期発見が大切
子宮頸がんは、検診で簡単に見つかり、またゆっくり進行するので、早期に発見して治療すれば、ほぼ100パーセント完治できます。

頸がんにかかる年齢は40代がもっとも多いのですが、最近では20代、30代で前がん状態の異形成が見つかるケースが非常に増えています。


●頸がんの原因は?

子宮頸部の扁平上皮の細胞ががん化するのは、「ヒトパピローマウイルス」への感染が原因ではないかといわれています。ヒトパピローマウイルスは、セックスで感染するもの。ウイルスに感染したからといって必ずがんになるわけではありませんが、一度でもセックスの経験があれば、誰でも子宮頸がんになる可能性はあるということなのです。

●頸がんになりやすい人はいるの?
セックスの経験があることに加えて、

・ セックス経験が多い
・ 妊娠、出産の回数が多い
・ セックス・パートナーが多い
・ 初めてセックスした年齢が若い

などが挙げられます。

●子宮頸がんの症状は?

初期には自覚症状はありません。症状は何もないのに、検診を受けたらがんが発見されたというケースがほとんど。まれにセックスの際の出血がある程度です。病状が進んでいくと不正出血やおりもの、腰痛や下腹部の痛みなどが出てきますが、この時点ではかなり進行しています。

●どうしたら頸がんを見つけられるの?

初期にはほとんど症状がないので、検診を受ける以外に発見する方法はありません。20代でも、セックスの経験があるなら、年に一度の検診を受けておいた方がいいでしょう。早期に発見すれば治癒率も高く、手術後に妊娠・出産できる可能性もあるのです。

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text/Mami Kakuta
illustration/Tomoe Sasaki
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