●被害者の周囲の人は何をすべき?
事件の直後は、ショックから心身ともにさまざまな症状が出ている時期です。周囲の人びとの何気ない一言が、ますます本人を追い詰めてしまうこともあるので、責めたり、お説教するのはやめましょう。励ましもかえってつらいこともあるので、しばらくは静かに見守ってあげてください。

以下は、武蔵野女子大学臨床心理センターで、レイプ被害にあった方とその家族・友人に渡している資料の一部です。

レイプ被害にあった方へ、ご家族・友人の方へ

このパンフレットは、性的な被害にあった方や、そのご家族、おともだちのためのものです。レイプや性犯罪は暴力による犯罪です。あなたが若くても、年配の方でも、お金持ちであろうとなかろうと、どこに住んでいても起こりうることです。あなたの落ち度ではありません。

病院に行きましたか
  • 体の内部に傷はありましたか
  • その他の傷の手当てはしましたか
  • 性病の感染はありませんか(数週間たってから再検査が必要です)
  • 妊娠の恐れはありませんか
  • 血液検査をしておきましょう
  • 眠れないなら、しばらく入眠剤など助けを借りることも必要です
どんな生活をしたらいいでしょう
  • まず、自分が安全だと思えるところへ行きましょう。また被害にあうのではないかという気持ちがあるかぎり、落ち着くことはできません。
  • 犯人が怖い、自分を責めてしかたない、ひとりぼっちで何もできないような気がする……。こういう気持ちを周囲の人にわかってもらいましょう。あなたのまわりの人は、あなたに対して「不注意だ」とか「行動が悪い」などというかもしれません。でも、たとえあなたが不注意なことをしていたのだとしても、レイプされたくてやったのではないのです。あなたの心が傷つき、助けを求めていることをわかってもらいましょう。
  • 自分の生活をとり戻しましょう。小さなことでもいいのです。食べたり、着替えたり、風呂に入ったり、寝たり、日常生活に少しずつ戻りましょう。
家族や友人の方へ
  • 被害者をひとりぼっちにしないでください
  • 話を聞いたときに嫌な顔をしたり、軽べつしないでください。
  • 本人の話を「そんなはずはない」と否定したり、頭から決めつけないでください。
  • 腹立ちのあまり、本人を責めないでください。
  • 被害者は傷つき弱くなっています。しばらくの間は静かに見守りましょう。説教や激励はこの時期にはつらいだけです。
  • いろいろな心と身体の症状はだんだんと回復していきます。それえでも短くても、数ヶ月はかかります。長い目で見守ってください。


PTSDの症状は当然のこと?
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text/Mami Kakuta
illustration/Tomoe Sasaki
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