Home > ライフ > 住宅情報 - 銀座ホステスの発想に学ぶ "攻め"の不動産投資 vol.03

あなたのお金がみるみる増える?! 銀座ホステスの発想に学ぶ

vol.03 銀座ホステスから経営者への転身

 銀座のクラブの仕事は華やかに見えるかもしれません。

 しかし、ホステスは、お店の正社員ではなく、お店という「箱」を借りてビジネスをしている個人自営業者です。一生懸命に頑張っているホステスを応援してくれるお客様は沢山おりましても、ホステスの美貌が衰えないかぎりのことです。

 ですから、お肌の曲がり角をとっくに過ぎたころに、いつまでもホステスの仕事は続けていられないと悟り、経営者になろうと、ショットバーをオープンしました。


善は急げと銀座のテナント物件を毎日見て歩きましたが、広さ、賃料、立地などの優先順位が定まらず、判断ができなくなってしまいました。クラブのお客様に相談すると、


「ビルとお姉ちゃんは新しいほうがいい」

「ビジネスは運やタイミング次第だから、必ずしも上手くいくわけではない。だから、駄目だった時でも、次の借り手がすぐに現れてくれるような、立地条件が良い場所を選んだほうがいい」
といったアドバイスをいただきました。

実際にこのアドバイスを実感するのは、その後に譲り受けた表参道のカフェが継続困難になって次の引き受け手を探した時でした。その物件は、建物はそんなに新しくなかったのですが「立地条件がいいから」という理由で、その場所での営業を希望する方が沢山おり、助かりました。

 ただお店は閉めるのにも費用がかかります。通常、飲食店は退去する際には、借りているテナント物件を元の状態、いわゆるスケルトンに戻してから、物件のオーナーに返します。

 前述の表参道のカフェは、立地条件が非常によかったので、そのままの内装で次に借りてくれる方に、設備投資を減価償却した金額で譲渡することができました。現在は、不景気のため退去にかかる出費を抑える方も多く、都内に豪華な内装のお店が50万円くらいで購入できることが結構あるそうです。

 わたしは、飲食店を開く際、次の借り手がそのままの内装で営業することを希望する場合は、スケルトンに戻さなくてもいいという例外事項を、店舗の賃貸借契約書に記載してもらっております。
日本で、不動産は住宅の上物が年数を追うごとに急速に老朽化するので、不動産としての価値が低くなってしまいます。住宅を購入する際には、立地条件に加え、管理システムや近隣住民とのコミュニティなども重要な要素になると思います。

 マイホームは人生で最も高い買い物ですが、簡単には転売も分割もできませんし、財産としての価値が下落するリスクをヘッジするための手段がありません。

 本来、デリバティブ商品で一番求められているのは、保有する住宅価格が下落してもその分の住宅ローンを返済できるようにするものかもしれません。そういう金融商品が供給されれば、住宅価格はもっと安定するでしょうし、住宅の流動性が高まるのではないかと思います。

浅川夏樹
浅川夏樹(Natsuki Asakawa)
銀座クラブホステス、会社経営者の顔を持つ個人投資家。海外の資産運用情報を発信するWEBサイト「グローバル化時代の資産運用-ハッピーリタイアメントを目指して」を主宰。著書に『夜の銀座の資本論』(中公新書ラクレ)、『グローバル化時代の資産運用―ハッピーリタイアメントを目指して』(パンリーリング)がある。 http://kaigaitoushi.com/

上記の記事は、2009年3月11日現在のものです。掲載情報の著作権は株式会社ホームアドバイザー(以下:弊社)に帰属します。情報内容は保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。


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