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健康

働く女性の不妊治療

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近年、女性の晩婚化が進んでいます。
女性の平均初婚年齢は29.1歳。
それに比例して、第一子出産年齢も平均30.1歳と
三十路を越えています。

『今は仕事の方が楽しいし…』

『赤ちゃんができたら、色々大変そう…』

確かに赤ちゃんを産んで育てることは、並大抵の努力ではできません。 精神的・金銭的なゆとりも必要です。
『もっと余裕ができてから』と考える女性も多いでしょう。

しかし、仕事やお金に余裕ができる30代後半になってから赤ちゃんが欲しいと思っても、実はそう簡単ではないということを知っていますか?

赤ちゃんを作るのには『適齢期』があるんです。
キャリアプランの他に、『赤ちゃんを作る』という女性にとって大事なライフプランも、一緒に考えてみましょう。

平均年齢
昭和50年 25.7 歳
昭和60年 26.7 歳
平成7年 27.5 歳
平成17年 29.1 歳
平成20年 29.5 歳
平成21年 29.7 歳
平成22年 29.9 歳
平成23年 30.1 歳

※第1子出生時の母の平均年齢の年次推移
 厚生労働省 平成23年人口動態統計月報年計(概数)の概況より

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皆さんが中学校や高校の保健の授業で教わったことは、望まない妊娠を防ぐ方法だったのではないでしょうか?コンドームの着用やピルを服用するといった避妊は、すでに一般常識となっています。だから、避妊をしなければ当たり前のように妊娠すると思っている方が多いように感じます。

ですが、妊娠は皆さんが思っている程、簡単にできるものではないんです。30代後半でも普通に妊娠できるかというと大間違いです。

学校では『赤ちゃんができないようにする方法』は教えてくれるのに、『赤ちゃんは何歳まで作ることができるのか』というタイムリミットは教えてくれないのです。

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安全な生殖年齢は、通常20歳~34歳までと言われています。35歳を境に妊娠力は下降し始め、40歳を過ぎると妊娠が難しくなってしまうのです。

今や、アンチエイジングの化粧品や運動などで、若々しく見える女性はたくさんいます。
でも、どうしても年齢が誤魔化せないところがあります。

それが卵子。卵子の年齢は、実年齢プラス1歳だと言われています。
「毎月の生理に合わせて新しい卵子ができる」と思っている方が多いのですが、残念ながら違います。この「卵子の老化」という事実をクリニックに来て始めて知る患者さんは決して少なくありません。

そして、卵子は老化するだけでなく、卵子の数も決まっています。女性の卵子は、胎児の頃にはおよそ600~700万個。そして母親から生まれ出る頃には約200万個まで減ってしまいます。そこからさらに初経を迎える頃には30万個というように卵子は増えることなくずっと減り続けるのです。45歳には約1000個、50歳になると、なんと0。

よって、『仕事が落ち着いてから赤ちゃんを……』と思った頃には、卵子は老化し、数も少なくなっているため、自然に妊娠すること自体が奇跡的になってしまうのです。

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女性の身体は胎児の頃から卵子の素となる原始卵胞を持っています。
その原始卵胞は3ヶ月かけて成熟していきます。約1000個が選ばれ、成熟を開始しますが、その過程で自然淘汰されていきます。1000個あった卵胞は20個に減り、最終的にはたった1個だけの卵胞が残ります。これを『主席卵胞』と言います。

主席卵胞が成熟すると、排卵の指令を送る黄体化ホルモンが大量に分泌され、卵胞の壁が破れ、卵子が卵胞液とともに腹腔内に出てきます。これが『排卵』です。

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排卵された卵子は、卵管の先にある触手のような卵管采に捕らえられ、卵管へと取り込まれます。卵管へと取り込まれた卵子は精子との出会いである『受精』を待ちます。射精された精子は、膣から子宮頸管という2~3㎝の狭い道を通り、子宮腔、卵管へと進入し、卵管膨大部という部分でようやく卵子と出会います。卵子に精子が到達する確率は、1億分の数十~数百とごくわずか。この出会いだけでも奇跡的だと思いませんか?

卵子に到達したあとも精子の競争は終わりません。卵子まで辿りついた数十、数百の精子のうち、卵子の内側に入れる精子はたった1個。1個の精子が入ってしまうと、その瞬間にバリアが張られ、他の精子は入れなくなります。その内側に入れた精子と卵子が一緒になり、『受精』が成立します。

受精しなかった場合には、卵子は変性し、子宮内膜の厚くなった壁もはがれ、月経として外に排出されます。

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受精卵は4段階に卵割しながら卵管から子宮へ運ばれます。子宮に到着したら、受精卵は胚盤胞に変化し、排卵から5~7日経過したあと子宮内膜に『着床』します。受精3週間後には超音波で胎嚢を確認することができるくらいの大きさになります。

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不妊の定義は、『生殖年齢の男女が妊娠を希望し、一定期間、性生活を送っているのにも関わらず、妊娠しない場合』とされています。その一定期間は、日本では2年、海外では1年と言われています。

また、WHO(世界保健機関)の定義では『不妊』は生殖システムの疾病となっています。 1年経っても妊娠の兆候がない場合は、早めに病院に行き、検査をすることをおすすめします。

特に30代後半の女性は、1年と待たずに受診をしましょう。先に述べましたように、卵子は年々老化し、数も減っていきます。年齢とともに妊娠能力は衰えていきます。25歳の生殖適齢期の女性が妊娠するまでにかかる期間が平均2~3か月なのに対して、35歳以上の女性では、平均6か月以上。不妊治療をする場合も同じように、若い年齢の方が妊娠・出産率ともに高い数値を出しています。

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不妊の原因は女性側だけに問題があると勘違いしていませんか?
実は、不妊の原因は男女ともに半々の割合でともに問題があるのです。

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精子の数が少なかったり、精子の運動率が悪いなどの精子に問題がある場合は、男性因子の不妊と言います。
具体的には
・造精機能障害(精索静脈瘤、停止精巣、染色体異常)
・精子成熟・保護障害(副睾丸炎、前立腺炎)
・精路障害(輸精管閉塞)
・射精障害(インポテンツ・逆行性射精)などが挙げられます。
またストレスなども影響しやすいので、女性からの言葉で傷つき、射精できなくなるというケースもあります。

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女性の不妊要因は大きく5つに分かれます。

1.卵管因子

卵子と精子の出会う卵管に問題があり、妊娠しないケースです。
原因として挙げられるのは、
・クラミジアなどによる感染や卵管炎・腹膜炎
・腹腔内の手術による卵管周囲の癒着
・子宮内膜症による癒着
などです。

2.卵巣因子(排卵障害を含む)

卵巣因子は
・染色体異常
・早発卵巣不全
・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
など女性側の不妊原因の中でも40%を占める原因です。

3.子宮因子

子宮筋腫やポリープ、子宮奇形、子宮腔癒着症などのことを指します。

4.免疫性不全症

これは男性の精子を受け付けない抗体が、女性の体内にできてしまっているものです。ですから、精子が卵子に入らなくなってしまいます。

5.原因不明

卵管采での卵子のピックアップ障害などが挙げられます。

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女性の検査は、基礎体温表やホルモンの検査をはじめ、卵管の問題を探る子宮卵管造影検査など、生理周期に合わせて行うので時間がかかります。一方、男性は精子の状態を調べる検査だけなので、率先して検査に協力してもらいたいですね。仮に男性に原因があったとしても、治療はとかく女性の負担が大きくなります。治療は夫婦の気持ちが揃ってなければより負担が増えるので、男性の協力は不可欠です。

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クリニックから見た外の様子。
緑に囲まれていて、景色も良く、解放感があります。

ですが、男性不妊の専門医師が少ないため、泌尿器科の不妊外来を受診しても女性の年齢を考慮していないケースが見られます。

1つの方針で男女ともに治療できるプライベートクリニックの方が、看護師をはじめ専門分野のプロフェショナルたちがチームワークを発揮し、細かく診断・検査してくれるのでおすすめです。

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・タイミング法

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医師の指示で排卵日前後に性交を行い、自然妊娠を試みる方法をタイミング法といいます。特に原因がなく、比較的若い年齢であれば、この方法でかなりの患者さんは妊娠することができます。

・人工授精

タイミング法がうまく行かなかった場合、人工授精を試みます。人工授精は、精子を洗浄し、細い管で子宮の奥まで入れ、卵管に届きやすくする方法です。これでもダメならば次のステップに移行します。

・体外受精

体外受精とは、卵子を体外に取り出し、精子を振りかけて受精させます。受精した後、子宮に戻して着床を期待する方法です。年齢の高い方や男性に原因がある場合などに、よく使われる方法です。体外受精でも受精が難しい場合は、顕微授精という人の手助けによって精子を直接卵子に注入する方法がとられます。

・卵管因子が原因の場合

FT(卵管鏡下卵管形成術)という内視鏡治療を行います。
カテーテルという細い管を子宮に入れ、内蔵しているバルーンを卵管に通して膨らませることで、卵管通過性を回復させる方法です。この方法は身体への負担が少なく、日帰りでできます。また、保険も適用されます。卵管通過性を回復させることで、自然妊娠のチャンスが増えます。

・排卵障害が原因の場合

排卵障害がある場合は、『排卵誘発剤』を使い、排卵を促すこともあります。
排卵誘発剤には、弱いエストロゲン作用を有するクロフェン製剤と、ゴナドトロピン製剤などが代表的です。

症状が軽い場合には錠剤による治療で済みますが、注射剤の治療となると頻繁に通院する必要があります。

『注射が痛い。毎回病院に行くたびに会社を休まないといけない。』等のデメリットがあり、仕事をしながらの治療が行いにくい状況でした。
そこで、針が細くて短いためほとんど痛みを感じない自己注射も開発され、近年ではこの自己注射の利用が増えてきているそうです。

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まずタイミング法を6ヶ月試してみます。それでも妊娠できないようなら、人工授精を6回繰り返してみます。ダメだった場合、体外受精を検討しましょう。

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不妊期間が短く、不妊治療の経験がない場合、タイミング法若しくは人工授精を3ヶ月試してみます。ダメだった場合は早急に体外受精を検討しましょう。
不妊期間が長く、治療経験がある場合は、最初から体外受精を検討します。35歳以降は妊娠能力が低下しはじめているので、1年1年が大切になっていきます。

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体外受精を検討しましょう。この頃になると、卵子の数も少なくなり、妊娠率もぐっと低下します。そのため、すべての周期で妊娠にトライしましょう。

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□月経が不規則

月経が稀にしかなかったり(稀発月経)、まったくない(無月経)の場合、排卵が起きていない可能性があります。また、月経がかなり不規則な人は、半年妊娠しなければ病院を受診しましょう。

□月経痛が強い

月経が稀にしかなかったり(稀発月経)、まったくない(無月経)の場合、排卵が起きていない可能性があります。また、月経がかなり不規則な人は、半年妊娠しなければ病院を受診しましょう。

月経痛の正体は、子宮を収縮させるプロスタグランジンというホルモンです。痛みが非常に強い場合は、子宮内膜症にかかっている可能性もあります。

□開腹手術・婦人科の手術を受けたことがある

腹膜炎や生殖器の手術後、癒着を起こし、妊娠の障害になっている場合があります。

□性感染症にかかったことがある

特にクラミジア感染症などが例に挙げられます。
性感染症を放置しておくと、不妊や子宮外妊娠の原因になります。おりものに異常があるようだったら、婦人科を受診することをおすすめします。

□内科的疾患がある

甲状腺の病気、糖尿病、自己免疫疾患など内科的疾患がある場合、不妊の原因になることがあります。

□薬を服用している

抗うつ剤や胃潰瘍の薬には、プロラクチンを過剰に分泌させる副作用があり、月経不順や無月経の原因になります。

□子宮内膜炎や卵管炎になったことがある

卵管閉塞になったり、卵管周囲に癒着を起こしたりして、不妊の原因になることがあります。

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□成人になってからおたふく風邪にかかった

思春期を過ぎてからおたふく風邪に感染した男性の約30%は、急性精巣炎の症状があらわれます。その後遺症として、無精子症や乏精子症になることがあります。

□生殖器に炎症を起こしたことがある

結核菌やクラミジアなどの細菌に侵されて副睾丸や精管に炎症が起こった場合も、完治した後精子の通過障害が起こり、不妊症の原因になると言われています。

□性器の形が普通と違う

男性性器の奇形や異常により性交障害が起こり、妊娠を妨げていることがあります。

□スムーズにセックスできない

甲状腺ホルモンの不足によって起こる粘液水腫、下垂体機能不全症などにより、性交障害が起こりやすくなります。

□常用している薬がある

精神神経系胃腸薬のドグマチールや血圧降下薬にレセルピンやアルメデッドなどを長期間服用すると、勃起障害や射精障害を招くことがあります。

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□セックスの回数が少ない

当然ですが、セックスの回数が多いほど妊娠の確率は高くなります。

□ストレス過多

ストレスを受け続けていると、女性は排卵が乱れやすくなり、男性は勃起障害を起こすことがあります。

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簡単そうで難しいことではありますが、『規則正しい生活を心がける』ことです。
また、
・タバコは吸わない
・アルコールは過度に摂取しない
・やせすぎない、太りすぎない(排卵がおこらなくなる)
・性感染症に気をつける
・サプリや薬に頼り過ぎない
・運動するようにする
・定期検診を受ける
これだけでも不妊予防につながります。

男性の場合もこれと同じですが、精子は温めすぎないようにし、精巣はいつも体温より2~3℃低い状態を保ちましょう。
・トランクスを履く
・サウナには入らない
・ジーンズは履かないようにする
・タバコは吸わない
以上のことに気をつけて、男性と女性ともに手を取りあい妊娠する努力をしていきましょう。

京野アートクリニックの紹介

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高度生殖医療専門クリニック。
一般不妊治療では妊娠が難しい方のために、人工授精、体外受精や顕微授精などあらゆる高度な治療が提供されており、男性と女性ともに治療ができるクリニックです。治療にあたっては、詳しい説明とカウンセリングが行われ、充分に納得した上で、ご夫婦に合った治療を受けることが出来ます。患者、医師、スタッフ一同協力しあい治療を進めていけるようにコミュニケーションを大切しながら治療にあたっています。仙台クリニックのほか、2012年10月に東京クリニック(高輪)をオープン。

 仙台クリニック:http://www.ivf-kyono.or.jp/index.html
 東京クリニック:http://www.ivf-kyono.com/
 
 落ち着いた雰囲気で、解放感があり、患者の精神面にも行きとどいた配慮があるクリニックだと感じました。