美容から健康まで大人な女性の情報サイト

健康

無月経 女性のこころとからだ事典2

無月経
●無月経の危険性

【放っておくほど治りにくい】
一度生理が止まると、もとに戻すには止まっていた期間の3~4倍以上の治療期間が必要といわれています。無月経を長い間放っておくと、子宮や卵巣が萎縮して機能が衰えてきます。中には、子宮や初潮前の小学生くらいの大きさになってしまうこともあり、こうなるとホルモン剤を投与しても反応しなくなり、生理を起こすことが難しくなります。もちろん、妊娠することもできなくなってしまうのです。

【老化が早まる】
生理がないということは、閉経したのと同じこと。更年期障害に似た以下のような症状があらわれてきます。
 ・骨粗しょう症
骨がスカスカになってしまう病気で、少しの衝撃でも骨折したり、骨が変形してしまいます。女性ホルモンのひとつ、エストロゲンには骨からカルシウムが抜けるのを防ぐ働きがあるのですが、生理がない人はエストロゲンの分泌が低下しているので、骨からカルシウムが抜けてしまうのです。本来、更年期以降の女性に多い病気です。
 ・動脈硬化< エストロゲンには、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす働きがあります。エストロゲンの不足から動脈硬化が起こりやすくなります。
●無月経の治療

生理が止まった原因や年齢、妊娠を望むかなどによってさまざまな治療法があります。子宮内膜症など器質的な病気が原因の場合は、その病気を治します。高プロラクチン血症の治療には、プロラクチンの分泌を抑える薬を使います。ストレスやダイエットが原因であれば、どのホルモンが分泌されていないのかを検査して、それによって治療法を決めていきます。この場合は精神面のフォローやライフスタイルの改善も必要になるので、治療とあわせてカウンセリングなどを行うといいでしょう。初潮が来ない原発性無月経の場合は、先天的な異常も考えられます。

 ・カウフマン療法
ダイエットやストレス、スポーツなどが原因の無月経には、カウフマン療法が一般的です。卵巣から出るはずのエストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンを6ヶ月ほど交代で投与して、人工的に生理を起こします。
 ・エストロゲン補充療法
ダイエットなどでエストロゲンが出なくなって生理が止まった場合、更年期障害の治療のように、エストロゲンを補うホルモン補充療法を行うこともあります。
text/Mami Kakuta
illustration/Tomoe Sasaki