健康

【医師監修】月経前症候群(PMS)2|女性のこころとからだ事典

■記事監修医師
・女性のこころとからだ事典 からだ編 記事監修
東京都立築地産院産婦人科医長経て
いけした女性クリニック銀座 院長
池下 育子 先生

産婦人科医
医療法人社団鳳凰会フェニックスメディカルクリニック理事長・院長
賀来 宗明 先生

PMS

●PMSの治療は?
病院でもPMSそのものをなくすことはできませんが、不快な症状を抑えたり、ホルモンのバランスを調整することはできます。情緒不安定な場合は安定剤や睡眠薬を、むくみがひどい場合は利尿剤というように症状にあわせて薬処方してくれます。体の機能を全体的に調整する漢方薬は、かなり効果がありますし、避妊を希望する人なら低用量ピルで排卵を抑えて様子をみることも。仕事や生活に支障が出るほど症状がひどい場合は、ひとりで悩まずに婦人科で相談してみましょう。
●PMSを軽くするセルフケア
【からだのリズムを知って、自己コントロールを】
まず、不快な症状がPMSであることに気づいて、受け入れることが大切です。イライラや落ち込みの原因がPMSであることがわかれば、「この時期は仕方がない」と軽く流せるようにもなります。基礎体温を測っていれば、PMSの時期も予測できるので、大切な仕事はこの時期をはずしたり、ミスしやすいことを自覚して慎重にことに取り組むなどしてトラブルを防ぐこともできます。家族に「今は不安定な時期だからよろしくね」と言っておくだけでも、精神的に楽になるのではないでしょうか。
【リラックス&リフレッシュ】
今の時期は仕方がないと割り切って、充分な睡眠をとり、なるべくリラックスを心がけましょう。好きな音楽を聴いたり、ゆっくりお風呂に入ったりすれば心も落ち着いてきます。不快な症状など忘れてしまうように、趣味やスポーツなどでリフレッシュすることも大切。
この時期は生理にむかって体がエネルギーを蓄える時期なので、ダイエットもうまくいきません。体重が落ちないからといってイライラせず、少し休んで食べたいものを食べて、生理が始まったらまたやせよう、くらいの気持ちでゆったり構えていましょう。
ext/Mami Kakuta
illustration/Tomoe Sasaki

関連記事

ページ上部へ戻る