美容

【医師監修】女の肌、必要なのは、透明感。

■記事監修医師
内科・美容皮膚科医
衣理クリニック表参道院長
片桐 衣理 先生

 

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「最近、どうも肌に元気がない気がする」と思ったことはありませんか? 別に吹き出物があるわけでも、シワが増えたわけでもないのに、なんでだろう…? と疑問に思っていた人、注目! その原因は肌の透明感にアリ。肌色が日焼けやシミでくすんで見えると、ファンデーションの映えもイマイチ、一気に老けた印象を与えてしまいます。そう、美肌に必要なのは「透明感」なんです!

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特に、この季節は何となく肌がくすんだ気がすると思っている人も多いのでは? それはズバリ、紫外線のせい。自分では気を付けて生活しているつもりでも、ついウッカリ日焼けをしてしまう…その油断がクスミの原因になっているのです。

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日焼けによる肌色の変化
紫外線によるシミ
代謝が落ちることによる肌全体のクスミ

なんと肌老化の8割は紫外線によるもの! UV対策を怠った結果、日焼けにより肌色がムラになってしまったり、シミができるのはもちろん、紫外線を浴びることにより代謝が落ちると、シミや角質を自力で除去することができなくなってしまって、肌全体がくすむんでしまいます。そうなると当然、本来の肌色にも戻れない…という恐ろしいスパイラルが待ち受けているのです。これは真剣に紫外線対策に取り組む必要がありそうですね!

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原田知世さんや大塚寧々さん、YOUさんなど、透明感のある年齢不詳の女性たちにはある共通点が。それはズバリ「透き通るような色白」ということ!!!! 若々しく、魅力的な「透明感のある色白さん」を目指すためには、紫外線と戦わなくてはなりません。それにはまず敵を知ること! どうして紫外線は肌に良くないのか、また、どうやって防ぐと効果的なのでしょうか。

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紫外線はどう肌に影響しているのでしょうか? 衣理クリニック院長、片桐衣理先生にお話をお伺いしました。「紫外線には、殺菌作用やビタミンDを生成するなどのプラスの効果もありますが、実際は肌への悪影響がほとんど。紫外線を浴びると、真皮にあるメラノサイトが肌を守るために活発化、肌色が濃くなります。また、紫外線により肌の老化がうながされるので、代謝がおとろえ、生成されたメラニンが溜まってシミとなったり、古い角質を取り去り、新しい肌に生まれ変わる力も衰えるので“色素沈着=クスミ”が引き起こされてしまいます。ですから“美白”のためには、普段からしっかり紫外線を防ぐ必要があります」

 
 
 
 
 
 
 

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「UVケアが必要なのは夏だけではありません。また、紫外線の量は晴れの日を100%とすると、曇りの日で50~60%、雨の日で30%もあります。そこで季節、天気を問わず、普段から日焼け止めを塗るのはもちろん、長袖を着用したり、日傘をさしたりする習慣をつけましょう。また、肌老化を遅らせるためには、水分補給が大切。オフィスに化粧水や乳液をしみ込ませたコットンを持参するなど、まめに保湿をするよう心がけて。また、飲料用に1日1.5~2リットル位の水分を摂取し、体の中からも潤いを満たしてあげましょう」

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SPF20・PA++(PAはA派を、SPFはB派を防いでくれる)あれば効き目は充分。しかし、夏場はどうしても汗をかくので、3時間を目安にマメに塗り直そう。化粧の上からUVカットパウダーを重ねるのも効果的。より効果を求めるなら、SPFの高いものより、ウォータープルーフタイプを選ぶほうが◎

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屋外では肌を出さないよう長袖の服を常備しよう。季節柄、つい涼し気な白を選びがちだが、薄い色では紫外線を通してしまうため、黒や紺、茶色などの濃い色にするべき。

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濃い色は、紫外線を吸収してくれるのでより効果的だが、日傘の場合はUVカット素材のものも多く売られているので、その場合は白でもOK!

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なんと、紫外線は目からも吸収されてしまう! なのでサングラスもマストアイテム。レンズの色が濃いタイプや、UVカット仕様を選んで。

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透明感のある肌のために“普段から紫外線対策をする”のが大事なのはよ~く分かった。でも、すでにあるシミはどうしたらいいの?とお悩みの人へ、今週はできてしまったシミへの徹底的なアプローチ方法をご紹介します!

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ひと口にシミと言っても、先天性や、ソバカス、中年以降の女性の顔面に左右対称にできる肝斑など、様々な種類があると言われています。その中で最も多いのが、肌老化が原因で起こる“老人性色素斑”と呼ばれるシミ。これは、紫外線などに反応して作られたメラニンが、代謝できずに肌に残ってしまったものなんだとか。

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シミには、できてしまったメラニンを抑制する効果のあるビタミンCを摂る(塗っても飲んでもOK!)のが◎。さらに、ビタミンCはビタミンEと一緒だと、より吸収力がUPするので、セットで摂るのがオススメです。またクリニックなどでは、メラニン生成をブロックしてくれる“ハイドロキノンクリーム”という美白治療薬や、できてしまった色素排出をうながすビタミンA誘導剤“レチノイン酸クリーム”などを処方してもらえます。他に、ケミカルピーリングでいらない角質を除去し、肌の代謝を高めるのも効果的だそう。

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「さらに、効果的なシミ退治として“レーザー治療”があります。これは、シミのメラニン色素にのみ反応するレーザーを照射させて、取り去ってしまおうという方法。シミの大きさや根の深さによって違いますが、だいたい1~2回の照射でキレイになります」(片桐先生)
そんなに即効性があるのなら、ぜひ試してみたい! ということで、「衣理クリニック表参道」で実際にレーザー治療を体験してみました。

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ブレインズの熊倉さんにご協力いただきました。「20代のときにマリンスポーツにハマり、散々日焼けしたツケが最近顔に出てきました…助けて!!」ほほのシミがターゲット!

 
 

 

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先生の診察後、シミの部分だけメイクを拭き取り、レーザーを繰り返し当てていく。1cm四方弱の熊倉さんのシミで、1分もかからず終了。「レーザーが当たった瞬間はゴムでバチッンとはじかれたような感触…でも痛いというほどではないです」(熊倉さん)
 
シミが赤く目立つのはレーザーを当てた直後のみ。この上に保護用の肌色のテープを貼り、薬を塗って終了。「レーザーを当てた部分は2~3日でカサブタになるので、自然にはがれるまでそのままにしておいてくださいね。」(片桐先生)

 
 
 

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「昨日カサブタがはがれたばかり。全く痛みもなく、下から新しいピンク色の肌がでてきました。早く自然な肌色にならないかな!」(熊倉さん)

シミはほぼ目立たない。「気になっていたシミがこんなに簡単に消えるなんて!これからもっと薄くなると先生に言われたので、経過が楽しみです!」(熊倉さん)

 
 

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バカンスシーズン“テラコッタ肌(=小麦色の肌)”を見せびらかしている海外セレブをテレビや雑誌でみかけるたびに、そんなに肌を焼いて大丈夫なのかしら…? と密かに心配していたワタシ。ところがどっこい、彼女たちは紫外線に当たらず、あの肌色を手に入れていたのです。さあ、それは一体どうやって?? 今週は、「いままで、肌が心配で日焼けできなかったけど、本当は“小麦色の肌”に憧れていたの!」という人へ“日焼けしないで、こんがりセクシーな肌になる方法”をご紹介します!

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日光浴しないで、小麦色の肌を再現するのは“セルフタンニング”とよばれる方法。DHAという成分が表皮最上層の角質層にあるアミノ酸に働きかけ、メラニンを増やすことなく表面に浮き上がらせ、肌の表面のみ日焼けしたような肌色に変化させてくれるので、シミやソバカスの心配いらず。その成分が入ったタンニングローションをひと塗りで約3日から1週間くらいの効果が楽しめ、その後は、自然と元の肌色に戻ります。市販されている「タンニングローション」を自分で塗るか、サロンのタンニングマシーンでプロに塗布してもらうという方法があります。

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自分でムラにならないようにセルフタンニングするのはなかなか大変。そこで、初心者にオススメなのがサロンでのボディーカラーリング。エアアブラシでタンニング剤を吹き付けるという手法で、プロの手によりムラなく仕上がります。どれだけ自然な肌色になるのか試してみよう!ということで、日本で最初に「エアブラシ・タンニング」の技術を取り入れたサロン『HO’ME(ホーム)』で、セレブみたいな“テラコッタ肌”にチャレンジしてみました! まずは、サロンが用意してくれている紙ショーツ一枚になって、肌を露出(水着を持参してもOK)。そんな恥ずかしい格好で仁王立ちする私へ、スタッフがエアブラシを使って、体の前、横、後へタンニング剤を吹き付けていきます。脚の凹凸に沿って、色の濃度を調節してくれる技術はプロならでは。色がつくごとにどんどん引き締まっていくように見え、約20分程でゴージャスなセレブ脚に変身できました!

 
 

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かうゆう私も、最近肌のクスミが気になります。というのも、日中「5分だからいいか」と、何の対策もせずに外出していたから。……紫外線浴び放題! これでは肌がくすむのも当たり前ですよね。肌が元気な10代のうちは、ちょっとくらい日焼けをしても何事もなかったように白い肌へ戻ることができましたが、お年頃になってからは、日焼けが褪せるスピードが遅くなり、だんだん元の肌へ戻らなくなる…これはとても怖いこと。取り返しがつかなくなる前に、真剣に美肌について考えましょう!

text/空中庭園・松本愛

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