美容
9.292014
男性にも“スキンケア”が必要 美人力を磨く! 彼の手入れは女磨きの一環です。
あまり知られていませんが、男性にもお肌で悩んでいる方は多くいらっしゃいます。男性の悩みで一番多いのが、肌のテカリ、乾燥、ヒゲ関連で、次にシワ、さらにその次に髪の毛、お腹周り、体臭などという順番になっています。特に30代くらいから、肌の変化を実感して悩む方は多いようですが、お肌のトラブルをどう解決していいかわからずに、洗いっぱなしですませているというのが実情のようですね。
そうなんです。ビジネス上で外見を磨くことが重要というのは、日本でも、もはや定説。その中でもとりわけキモとなるのがスキンケアなのです。なぜなら、話しているときに目がいくのは“髪の毛”でも“服装”でもなく、“顔”だから。肌が汚いと、不規則な生活をしてそう、不健康そう、不摂生そうといったマイナスイメージを強く与えてしまいますが、肌がキレイだと、自己管理ができてそう、生活に余裕がありそうなど、簡単に好印象を与えることができるんです。
女性から男性へスキンケアをすすめるときは、自分の使っているアイテムを「乾燥してるから、これをつけてみたら?」という具合に貸してあげることが多いと思います。しかし、あまり長続きしないというケースもあるのでは。それは、テクスチャーに対する好みの男女差が原因かもしれません。女性と違って、男性が化粧水に求めているのはサッパリ・スッキリした付け心地です。さらにササッと手軽に塗れて効果的なアイテムが好まれるので、そのようなアイテムをオススメしてあげると喜ばれるのではないでしょうか。
そうですね。男性用化粧品に対する注目は年々高まっていて、その中でも我が社の「LABシリーズ」は毎年2ケタという伸び率を誇っています。とは言っても、ほとんどの男性にはまだ、お肌やメイクの悩みを相談するために百貨店のカウンターを訪れるという発想がないのが現状。そこで、昨年、メンズスキンケアブランドでは初の試みとして、ANAと提携して機内でトラベルキットを限定販売しました。その中にサンプルの引き換え券を入れたところ、後日店頭に足を運んでくださった人がとても多くいらしたのです(好評のため、今年も5月より限定発売中)。つまり“スキンケア”を試すきっかけがあれば、その良さに気付き、店頭に来ていただけるということがわかったのです。
そうですね。さらにスキンケアには、肌を整えるのと当時に自分を見つめる時間ができるという利点があります。毎日鏡を見る習慣ができれば、肌の状態から自分のコンディションを把握しやすくなり、食生活やストレスについて考える時間が持てるようになりますよね。また、肌の悩みが改善されれば人間関係への自信にもつながるのではないでしょうか。
そうですね(笑)ぜひ、身近な男性にスキンケアについて教えてあげてください。
女性にはおなじみの“百貨店のコスメカウンター”。最近では、阪急百貨店メンズ館に充実したメンズビューティーコーナーができるなど、男性もデパートでスキンケアについて相談できるようになっています。気軽にフラッと立ち寄れるカウンターは、スキンケア初心者の強い見方。彼の男前を磨けば、女っぷりも上がるというもの。そこでカウンターの様子をWJがこっそりチェック!!
前田さん(以下、前)「いらっしゃいませ。何かお探しですか~?」
大友さん(以下、大)「あっ、あの、乾燥が気になるのですが…。」
(WJ:乾燥が気になるのは、頬やアゴなどのおヒゲゾーンだそう。男性特有のお悩みみたい…)
前「乾燥ですか。普段のお手入れはどうされていますか?」
大「顔は二日に一度ぐらいしか洗わずに、洗顔後は母の使っている乳液を適当に塗ってるだけなのですが…」
(WJ:乳液のみとは、かなりの強者…。そのわりにお肌がキレイなのがうらやましいデス)
前「顔は毎日、朝・晩洗っていただいた方がいいですね(笑)。(顔を触りながら)乾燥とザラつきが気になりますので、余分な皮脂や古い角質をとりのぞくため洗顔をしっかり行い、化粧水などでお手入れしてください」
前「洗顔料を手で試されてみますか?」
大「お願いします」
前「こちらはヒゲをやわらかくし、剃りやすくしてくれるのが特長。スクラブ入りなのでザラザラしていますが、泡立てて優しく肌を洗ってください」
大「本当だ! 洗った右手だけツルツルです~。おまけに左手よりしっとりした気がします」
(WJ:洗顔後の方が潤うなんてスゴイ…試してみたいです~)
前「洗顔後は乳液をつけてらっしゃるということでしたが、乳液だけでは保湿になりませんので、きちんと水分をお肌に与えてあげましょう。この化粧水はさっぱりとした使い心地ですが、肌の奥までしっかりうるおう処方。長時間乾燥を防いでくれ、次に使用する製品の浸透も高めてくれます」
大「肌がしっとりしていくのがわかります。ちょっと荒れているアゴにも全然しみないですね」
(WJ:肌への負担が少なく低刺激なんて、メンズアイテムにも敏感肌の女性も使えそうな処方があるのね!)
前「化粧水の後には乳液もいいですが、ラボ シリーズのオススメはこちら。肌の老化の原因となる様々なことから肌を守ってくれるアンチエイジングジェルローションです。スッとなじんでベタつかないので、乳液のようにテカテカする心配もありません」
大「化粧水だけではダメなんですか…」
前「そうですね。肌を乾燥させないためには水分を閉じ込めるためにジェルローションでちゃんとお肌にフタをしてあげることが大事なんですよ」
(WJ:男性は肌が油っぽいから化粧水だけでもOKだと思っていたけれど、ダメなんですね~。勉強になりマス)
前「その他、気になるところはありませんか?」
大「あっ!! クマが全然消えないんですけど…」
前「目元の皮膚は一番薄いので、疲れやストレスが現れやすいんです。そこで、クマや目元の小ジワなどのトラブルを研究して作られた目元専用のジェルがオススメ。薬指に米粒大のジェルをとって目の回りに優しくなじませてください」
(WJ:薬指だと力が入りすぎないので、繊細な目の周りでも安心してつけられるのだそう。こんなところまでアドバイスしてくれるなんて、メンズのカウンターも本格的!!)
大「クマはすっかり諦めていたのに、ちゃんと専用アイテムがあるんですね。よかった~」
いやー。まず、こんなにたくさんのアイテムがあることに驚きました。スキンケアなんて考えたことがなかったので、知識の足りないことばかりで恥ずかしかったですが、きちんと説明してくれたので納得できました。とりあえず、洗顔料と化粧水と美容液は買って帰ろうと思いマス。朝・晩のケアは難しいかもしれないけど…これからは少なくとも夜はちゃんと顔を洗って、スキンケアします!
(WJ:スキンケア前と比べて、思わずさわりたくなるほどお肌が潤ってオトコ前度がアップしてます~!カウンターのBAの方に習って、カレのビューティー度アップを計るべし!)
男性だって、ひとたびスキンケアに目覚めると、お肌のちょっとしたトラブルが気になるもの。そこで、彼のお肌の悩みにアドバイスをしてあげられるように、男性のお客様も多く訪れる、エステサロン「beauty&spa Leia」で“オトコの肌について”教えていただきました!
はい。まだまだカップルでこられる方が多いですが、それでも男性のお客様は年々増えている気がします。
「Leia」に来られる男性のお客様は、35才以上の方がほとんど。今までスキンケアのことなど考えたこともなかった方が、ある日突然自分の顔にシミやシワがあることに気が付いて「なんとかしなくては」と、ご来店いただくケースが多いようです。本来、若々しい肌をキープするためには、20代後半からしっかりスキンケアをしていただく必要があります。
当店では、特に男性向けに機器や化粧品を使い分けることはしません。ただ男性は、毎日のスキンケアが十分でないために、乾燥による「シミ」「シワ」「タルミ」「かみそり負け」などの肌トラブルが起こりやすく、さらに、毎日のシェービングと男性ホルモンの影響で、肌が硬くゴワッとなりがちなので、それをなめらかにしてあげることが大切です。そのためには、まず“保湿”をすること。男性のほとんどの悩みは保湿で解決するといっても過言ではないのです。
まずはクレンジングで毛穴の汚れをしっかり落とす、次にスクラブで溜まった角質をクリアにして化粧水の浸透を高める、そして化粧水を塗る、という3ステップになります。女性の方には当たり前のメニューですね(笑)。ただ、男性はしっとりとした質感を好まれない方が多いので、さっぱり仕上がるようにアイテム選びには気を付けています。
石けん一個で体から顔まで全部洗ってしまうという人も多いと思いますので、そういう方にはまず、顔は石けんではなく、専用の洗顔料で洗うことをオススメしてください。洗顔料に慣れてきたら、次にローションという感じで徐々にアイテムを増やしていくとスムーズだと思います。男性は多くの化粧品を使うのを面倒に感じる方が多いので、一度にたくさんのアイテムを使いはじめるのは難しいですから。
毎日の洗顔・保湿と、週に何度かのスクラブケアを習慣的に行うことができるようにサポートしてあげること。その上で、シワやシミなど、彼が気にしているところへ、シミ・シワとりクリームなどを塗ってあげるといいでしょう。化粧品は状態・パーツ別に使い分けるものなので、特に男女差は気にせず、アイテムを共有してもいいと思います。ただ、男性のオイリーな部分に、女性用のこってりとした化粧水やクリームはNGなので気をつけましょう。毎日の積み重ねで肌は変わっていきます。変化を実感すればお手入れが楽しくなるのは男女一緒。彼へのスキンケアへの興味を上手に引き出してあげれば、男性もどんどんキレイになりますよ!
スキンケアをマスターしたら、次に男性に知ってほしいのはエステの効果と気持ちよさ。ということで、自宅でパートナーに施せるホームエステのハウツーを、銀座にあるbeauty&spa「Leia」で教わってきました。エステをしてあげる彼女も、してもらう彼氏も、さらなるスキンケアの楽しみに目覚めること間違いなし。おまけに愛も深まること請け合いですヨ!
まず、毛穴の汚れを落として、化粧水の浸透力を高めるためにクレンジングを行います。使うのは女性用のメイク落とし(クリームタイプがよい)でOK。
クリームを顔全体にのせ、アゴからほほにかけてお肉を引き上げるように指を滑らせる。
次は顔の中心に沿って、小鼻のキワ、鼻の頭、鼻筋を通って額までまんべんなく螺旋を描くように汚れを浮かしていく。
額、こめかみ、頬の順番で残りのパーツにもクレンジング剤をなじませていく。
クレンジングをひと通りなじませ終わったら、蒸しタオルで顔を包み、顔全体に熱が行き渡るようにタオルの上から顔をゆっくり押さえる。
その後、蒸しタオルで顔全体のクレンジング剤をぬぐっていく。
肌なじみをよくするため、あらかじめ水にぬらしておいたコットンに化粧水を浸透させ、両手で持って顔全体をパッティングしていく。
男性の肌は角質がたまりやすく、ごわごわしやすいので、週に1~2度の定期的なスクラブケアが必要です。フェイス用のスクラブ剤を使って、STEP1のクレンジングと同じ手順で顔全体の角質をオフして、なめらかな肌に導きましょう。
仕上げはフェイスマッサージ。顔の皮膚を持ち上げて、シワやたるみのケアをしてあげましょう。その際、肌の表面の滑りがよくなるように、マッサージクリームを使います。
まずは頬を引き上げるマッサージ。あご、口の脇、鼻の脇から、それぞれ頬に向かって人差し指、中指、薬指の3本を使って筋肉にそって引き上げる。そのまま指を持ち上げていき、こめかみをゆっくりプッシュする。
さらに、頬のたるみに効果的なのがタッピングというテクニック。頬の肉を下から上に引き上げるように、両手の指すべてを使って肉を上へ持ち上げていく。落ちてくるお肉をのがさないように、素早く次の指でキャッチして、引き上げるのがポイント。
口角と法令線、眉間のシワをそれぞれ伸ばすように皮膚を優しくひっぱる。最後に、目の周りの骨をゆっくり押していき、目の疲れをほぐしてあげて。STEP1ー5~6と同様に蒸しタオルで拭き取り、コットンに含ませた化粧水で仕上げをすれば終了。
生まれてはじめてのフェイスマッサージはとっても気持ちがよかったです。今後はエステにも行ってみたいと思うほど気に入りました。ボクの周りの男性も、スキンケアやエステがどんなものか知らないだけで、こんなに気持ちがいいとわかれば、みんなトライしたいと思うんじゃないかな~!もちろん彼女がしてくれるなら、毎日家に飛んで帰ります!!
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