健康

【医師監修】働く女性の不妊治療 仕事も赤ちゃんを産むことも大事にしたい!

■記事監修医師
日本産科婦人科学会専門医
日本母体保護法指定医師
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
津田沼IVFクリニック 院長
吉川 守 先生

 
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30代後半にもなると、仕事がひと段落して「ようやく赤ちゃんを…」と思ったとき、なかなか妊娠することができないと悩む人が多くいます。

その理由は、見た目は若くても、30代半ばを過ぎると妊娠率は急落するから。仕事が落ち着いてからの妊娠は、難しいのです。

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多くの方が『いつでも妊娠できる』と考えているようですが、女性が30代半ばを過ぎると妊娠することは、難しくなっていきます。

『女性が妊娠する=当たり前』と考えている方が多いため、不妊で悩んでいても両親にすら悩みを打ち明けられないという方もいらっしゃいます。それは『不妊症』という病気自体が『病気だと認識されにくい』からだと考えられます。

また、不妊治療を始めようと思っていても、仕事を持っている女性はなかなか職場で不妊に悩んでいることを口には出せません。現在の日本では、悩んでいることを口に出しても、必ずしも職場の理解がいい方に向かうとは言えないからです。

そのため、患者さんの中には、通院しにくい環境の中、仮病で休んだり、早退したりして、時間をやりくりしてなんとか通ってきてくれている方もいらっしゃいます。
当クリニックを構えた理由は、まさに仕事と不妊症治療を両立させたい患者さんを受け入れるためで、平日の夜は19:00まで、土日も開いているのでパートナーと共に来ることも可能になっております。

都心から快速ですぐにクリニックへ来られるようにと配慮し、津田沼駅近くにクリニックを作りました。

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不妊治療の方法には、無数のバリエーションがあります。
当クリニックでは、患者さんに治療方法を『選択してもらう』ようにしています。もちろん『選ぶ材料』も用意しています。

医者としては治療方法を押し付ける方が楽なのですが、赤ちゃんが授からなかった場合、「医者の言う通りにしていたのに、赤ちゃんができなかった…」「あのとき他のやり方を試していたら…」と、残りの人生、後悔が残ってしまいます。
後悔しないためにも、私は患者さん自身に治療方法の情報を提供し、患者さんに治療方法を選択してもらっています。

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排卵機能をサポートするための排卵誘発剤を打つことになった場合、クリニックで打つか、自分で打つかを選択することができます。

当然ですが、こちらから自己注射を無理やり押し付けたりはしません。
しかしクリニックで打つとなると、仕事は定時であがらないといけず、両立が大変です。
その分、自己注射を選択すれば、仕事の後のアフター5も楽しめますし、欠席しにくい会社のお付き合いにも出席することができます。
自己注射を選択した患者さんには、私たちがやり方を丁寧にお教えします。

通院での注射と自己注射との違い

通院での注射 自己注射
数万円 費用 通院での注射より3(~5)万円ほど高い。
※交通費や時間、早退した分の給与、できなかった残業代等を考えると、自己注射の費用は通院と同じくらい?
注射針が長く、筋肉注射の場合は痛みを伴う。
仕事をしている場合、通院のやり繰りが大変
精神面 通院しなくてよい。
皮下注射なのであまり痛くない。
アフター5も楽しめ、通常と同じ生活ができる。

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1.尿由来製剤

尿由来製剤は、閉経後の女性の尿からつくり出されます。
その尿は海外から集められます。
薬は比較すると安価で、経済的に負担はより軽いのが特徴ですが、注射は主に筋肉注射で痛みがつらいのが欠点です。

2.遺伝子組み換え製剤

卵胞発育に必要な卵巣刺激ホルモンをつくるために培養し、精製技術を用いて製剤化したものです。
特徴としては、
・不純物が含まないため、安全性が高い。
・未知の感染の心配がない。
・製剤間における品質のバラつきがない。
・原料に依存することがないため必要量を生産できる。
ということが挙げられます。
コストは多少割高ではありますが、主に自己注射に使われます。
短い針で皮下に注射するため、痛みはほとんどありません。

卵巣が腫れるという副作用の心配をされる方もいらっしゃいますが、医師が投与量を調整するのでその副作用の心配はほとんどありません。
治療をしていて遺伝子組み換えの方が卵の育ち方が良い印象を感じています。

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遺伝子組み換え型の排卵誘発剤の注射器はペン型で、4色ボールペンくらいの太さを想像してください。お腹の皮下に注射します。針はとても短く、痛みもほとんどありません。

『クリニックで注射するのと自分で注射するのでは、効き方が違うのではないか』と、よく聞かれるのですが、効果は変わりません。
自己注射の場合は、1回目の注射のあと、うまくできているかチェックをします。また、不安を払しょくするために、電話での対応も行っております。
自己注射するときは、寝る前などのリラックスした時間に落ち着いてするように指導しています。

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実際に使用した患者さんのアンケートの結果では、
「針が短くて痛みがなかった」
「非常に簡単だった」
「会社のトイレでも人目を気にせず打てた」
など、他の患者さんにも薦めたいという回答が多く見られました。

自己注射の方は若干コストが高いため、通院して注射をする方法もありますが、結局通院するために会社を休んだり、早退したりして得られなくなってしまった給与のことなどを考えると、費用の面ではあまり変わらないのではないでしょうか。
ペン型注射器での自己注射というやり方を知らない方が多いですが、今後社会に認知されれば、主流になってくるのではないかと思います。

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どちらかを選ぶという天秤にかけることはできません!

よく『仕事を辞めた方がいいでしょうか?』と質問されることがありますが、そんなことはありません。
仕事と不妊治療を天秤にかけないでください。ライフプランにはどちらも必要なものです。仕事は自己実現の一環ですし、30代後半にもなると社会的な地位も高くなっていることでしょう。それに、不妊治療はもちろん、赤ちゃんを授かった後もお金はかかります。だからこそ仕事も続けていた方がよいのです。
また、『治療をやめようか』と思われる方もいますが、治療をやめるということは、お子さんをあきらめることと同じ意味です。この先一生、パートナーと二人きりで過ごす覚悟が必要になってきます。
赤ちゃんは【夫婦ふたりの真ん中に授かるもの】です。赤ちゃんを産むのは決して女性だけの役割ではありません。不妊治療は、女性に肉体的・精神的苦痛を与えることが多いので、男性はそのつらさを知る必要があります。ですから、できるだけ一緒に来院するように心がけましょう。

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当クリニックは開院して2年ですが、500組のご夫婦が『卒業(妊娠)』されています。
働きながら妊娠を望む女性がほとんどで、平均年齢は30代後半、仕事のポジションも高い患者さんが多いです。
ですので、仕事をしながら自己注射で赤ちゃんを授かった方も多くいます。

治療方法はこちらで提示しますので、患者であるあなたが『選択』して、悔いの残らない治療を行っていくことが大切です。

選択をする患者さん自身が『主役』です。

仕事が大変だからと言って赤ちゃんをあきらめることなく、どちらも両立してゴール(妊娠)できるよう、ともに頑張りましょう。

津田沼IVFクリニックの紹介
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「赤ちゃんが欲しい」と強く望まれるご夫婦のための、不妊治療専門のクリニック。
千葉県内最大規模の婦人科・不妊治療・高度生殖補助医療。

IVFとは、「In Vitro Fertilization(体外受精)」の意味だが、津田沼IVFクリニックでは、不妊症治療の中でも主に「体外受精」と「顕微授精」の治療を行っている。平日は19:00まで、土日は12:30まで診療をしており、働く女性の心強い味方となっている。また、院内は花などが飾られており、明るい雰囲気で統一されている。病院を感じさせない外観と内装で、吉川院長の患者さんへの心使いが感じられるクリニック。

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院内は花などが飾られており、明るい雰囲気で統一されています。

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