健康

令和によみがえる「江戸走り」からみえた 江戸時代の凄さ

ちょうど1ケ月ほど前の年末に息子が突然こう言ったのです。

「ママ江戸走りするから見てて!」

「え?えどばしり?何を突然!」

またくだらない事を始めたなと、その時は軽く流していた私。

その後SNSやTVでも取り上げるようになったこの【江戸走り】

そこから色々調べていくと、
実にこの江戸走りが面白い!!

今回は、理にかなった【江戸走り】や
現代にも通じる【江戸時代の健康法】をご紹介します。

【目次】
【1】江戸走りは単なる流行りじゃない!
【2】飛脚は1日100km走れた?
【3】現代の走り方とどう違う?
【4】実際に江戸走りをやってみた
【5】【江戸走り】はスポーツでも生かされる
【6】江戸時代に学ぶ健康法

【1】江戸走りは単なる流行りじゃない!

横向きで走る少しシュールでコミカルな動き
みなさんも見たことありませんか?

江戸走りの特徴は筋力に頼らず
全身を脱力させて行うのが特徴

このブームの火付け役が、
江戸時代の走り方を10年間研究するする大場克則さん。

ショート動画の総再生数は2億7000万回を突破と、
驚異的な数字を叩き出し、
アスーリートから小学生までもが真似をする事態に!

しかし、この「江戸走り」、
今までSNSなどでブームになったダンス等と違く、

身体の負担がなく、
筋力ではなく重力で走ることができる、

理にかなった動きで、単なる流行で終わらせては
もったいないかも知れないのです!

【2】飛脚は1日100km走れた?
【ナンバ走り】と【江戸走り】

飛脚は1日に100km以上を走れたとされる記録があるほど、
江戸時代の走り方は現代とは大きく違う点があります。

なぜそんな長距離を走ることができたのでしょうか。

江戸走りは、江戸時代の走り方を研究する
大場克則さんが考案したものですが、

実は江戸時代の飛脚など高速で走るプロは
「ナンバ走り」をしていたそうです。

【ナンバ走り】
1)右手と右足、左手と左足が同時に前に出る
2)体を大きくねじらず、肩と腰の向きがそろいやすい
3)足を「前に振り出す」よりは「体ごと前に運ぶ」感覚

ナンバ走りの要素も取り入れながら、
現代に合わせて考案されたのが江戸走り

【江戸走り】
1)上体をやや前傾させる
2)かかとからではなく、つま先寄りで着地する
3)地面を「蹴る」のではなく、足を「引き抜く」ように回転させる
4)肩や上半身の力を抜き、大きくねじらない

筋力ではなく重力を利用して走る【江戸走り】
では現代の走り方とはどう違うのでしょうか?

【3】現代の走り方とどう違う?

江戸走りは【省エネ・持続型】なのに対し、
現代の走りは【スピード・パワー型】

脚を前に出して強く地面を蹴り、
太ももの筋力を多用します。

それに対し、

筋力に頼らない江戸走りは、
年齢を重ねても走れ、
砂地や雪で滑りやすい場所でも
走りやすく疲れにくいというメリットがあります。

また身体が倒れる力を使って走るので、
力を抜くほど速くなる特徴があります。

なるほど、だから昔の飛脚は
長距離を走ることができたんですね。

【4】実際に江戸走りをやってみた

大場さんの解説によると、
江戸走りは自分の体が倒れる力を使い走るとのこと、

重力を使い、極端に言えば
「ずっと転び続けている」感覚で走るのだそうです。

手を振らなくても、重心の傾きと倒れ込みだけで走れるので、
筋力より重力に任せた方がずっと楽とのこと・・・

そこで、私が住む寺の本堂を
【江戸走り】と【現代走り】を比較してみました。

【江戸走り】

静止画にすると【江戸走り】のコミカルな動きが伝わりませんが、
地面を滑るように進む感じで膝への衝撃が少ないです。
その為か、確かにエネルギーの消費が少なく、疲れにくいのに、
走りやすいのが不思議な感覚でした。スピードは結構出ます。

【現代走り】

走り慣れているので、走りにくいとは感じません。
安定感と力強さでスピードを出したくなりますが、
脚力を使うので、頑張りすぎてすぐに疲れました。

【5】江戸走りはスポーツでも生かされる

最初はふざけているのかと思った【江戸走り】
コミカルな動きにクスっとしつつも、

実は、この頑張らない走り方【江戸走り】が、
他スポーツへの実用性にも注目されているんです。

江戸走りは、
脱力した状態で、骨盤と脚を効率よく使う走法のため、

サッカーやバスケットボールなどの、
方向転換の多いスポーツや、
野球やラグビーなどの
パフォーマンス向上にも期待されています。

力はスピードを奪う最大の敵でもあるため、
力まないことで、初動が速くなり、
しなやかな動きが身につくそうですよ!

また、筋力に頼らないため、
高齢者の転倒防止・歩行改善への応用も
待されています。

まさに、令和によみがえる江戸走り!
凄いですよね(^^)/

【6】江戸時代に学ぶ健康法


平均寿命40歳を下回っていた江戸時代に、
85歳まで生き、
人生の最期まで認知症や寝たきりになることなく
生涯を全うした、貝原益軒が記した【養生訓】

83歳の時に書いたという、
健康で長生きするためのエッセンスが詰まった書物によると、

現代にも通じる健康法が多く記されています。

1)養生の道


怒りや心配事を減らして心穏やかに保つ。
生きる活力は元気であること。
心身共に元気であることを忘れない。

食事は食べ過ぎずに、適度な運動をする。
病気になってから治療するのではなく、
病気にならない努力をする。

2)食生活

夕食は朝食より少なめに。
食事は温かいうちに食べて、薄味を心がける
多彩な味を楽しみ、バランスよく食べる。
食後はじっと座るのではなく、
自分にあった運動を取り入れる。

3)五感の働きの重要性

養生訓には下記のような記述があります。

「年四十以上は、事なき時は、
つねに目をひしぎてよろし」

これは現代の言葉で言えば、
『40歳を過ぎたら、用事がなければ
目は閉じておきなさい』
という意味。

その理由は、目、鼻、口は気の出入りするところであって、
それだけに気がもれやすく、
かたく閉じて気を多くもらしてはいけないのだそう。

また、耳は長く聴いていると精神を疲労させるとあります。

そして、息は鼻から吸って口から吐くなど、

五感を大切にすることも養生であると伝えています。

4)高齢者の過ごし方

怒ることと欲を制しながら、
心を鎮めて毎日を楽しむこと。

養生訓では、とにかく心を柔らかく穏やかにし、
怒りと欲望を抑え、憂いや心配を少なくして、
心を苦しめずにいることが、
心を養う要諦であるとされています。

病気にならずに、長寿であるためには、
体の養生と心の養生の両方が
大切であると説かれている【養生訓】

そう、【養生訓】に書かれていることは、

とてもシンプルでありながらも、
現代の生活習慣病の予防や、ストレスの軽減
病気にならないための心の持ち方など、
江戸時代に比べてはるかに、物が溢れ多様化した現代において
より重要な書物であると言えるでしょう。

さて、今回は、【江戸走り】から【江戸の健康法】
江戸時代から学ぶをテーマにお話ししました。

クスっと笑える【江戸走り】も、
実際にやってみると、納得の走りやすさ。

時代は流れて様々なものが進化しつつも、
根底にあるものは変わらないのかもしれません。

息子は今日も元気に江戸走り中(笑)

みなさんもぜひ【江戸走り】に【江戸の健康法】を
少し意識した生活を送って、健康長寿目指していきましょう(^^)/

https://www.instagram.com/womenjapan.tokyo/

関連記事

ページ上部へ戻る