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STD(性感染症)PART2-2 女性のこころとからだ事典

STD特集 Part1

2.性器ヘルペス

疲れたり免疫力がおとろえたときに、突然ウィルスが活動を始めるので、感染後、1~2年たってから発症することもあります。出産のとき、新生児に感染すると、脳炎、髄膜炎、肺炎を起こし死亡することもある病気です。

●性器ヘルペスってどんな病気?
単純ヘルペス・ウィルスが原因で、セックスやディープキスで感染します。このウィルスには|型と||型があり、|型はおもに唇や口内など上半身に、||型はおもに性器など下半身に住み着いて潰瘍をつくります。

最近では、オーラル・セックスで口内のウィルスが性器に感染したり、性器のウィルスが口内に感染したりすることも増えてきました。潜伏期間は、2~10日。ただ、感染しても8~9割の人には症状が出ません。抵抗力があったり、免疫があると、そのまま体内のリンパ節に潜んでいるのです。感染後何年もたって、抵抗力の弱まったときに症状が出る場合もあります。ですから発症したからといって、今のパートナーからうつったとはいえません。

●症状は?
初感染の場合  感染すると、まず外陰部や膣部が熱っぽくなり、その後3~4日して性器に赤い水疱ができ、それが破れると潰瘍になります。激しく痛むのが特徴で、歩けなくなったり、排尿困難で入院することもあります。発熱する場合もあり、尿道に広がると尿道炎になります。

再発の場合  ヘルペスは、一度感染すると、症状がおさまってもウィルスは体内に住み着いて完治しません。疲れたり、体の抵抗力が落ちたときに、また症状が出てくるのです。この場合、水疱はできますが、初感染のときより症状はかなり軽くなります。再発をくり返すうちに症状は軽くなり、かゆみ程度になってきます。

男性の場合  水泡や潰瘍がペニスにできます。ウィルスが尿道に入ると、排尿時に痛みをともないます。男性の方が、女性より再発が起こりやすいのですが、症状は軽いので、気づかずにうつしてしまう可能性が高くなります。

●ヘルペスのおそろしさ

死に至る産道感染

妊娠中に初感染すると、治るのに時間がかかります。また、妊娠中は体の抵抗力が弱まっているために再発することが多いのですが、出産が近い場合は要注意。出産時に産道で胎児に感染すると、新生児ヘルペスを起こすことがあります。これは、脳炎や髄膜炎、肺炎で死んでしまうか、助かっても重い後遺症が残ります。症状が出ている場合は、帝王切開で出産することになります。

完治しない
ウィルスが体内にあっても、症状が出ていないときはセックスで感染することはありません。しかし、水泡や潰瘍などの症状が出ている時は、パートナーにうつしてしまうことに。再発の場合、症状が軽くて気づかずにうつしてしまうこともあるので、注意しましょう。

また、口内や唇に症状が出ている場合に、オーラル・セックスやディープキスをすると、パートナーの口内や性器にうつしてしまうことがあるので、注意が必要です。


●検査と治療は?
視診で見当はつきますが、水疱や潰瘍からの分泌物検査や血液検査で確定します。治療は、抗ヘルペス・ウィルス剤の服用や点滴、症状が軽い場合は軟膏を塗ります。初感染では2~3週間、再発では数日~7日程度で治ります。症状が出ている間、セックスは禁止。クラミジア同様、パートナーにも検査を受けてもらった方がいいでしょう。体の抵抗力が落ちると再発しやすくなります。一度症状が出てしまったら、規則正しい生活を心がけ、無理のないようにしたいものです。
text/Mami Kakuta
illustration/Tomoe Sasaki