美容
3.262017
私、臭ってるみたいなんです。いい汗? 悪い汗?なりたいのは、臭わない女!
いい汗というのは、サラサラで肌の上ですぐ乾き、身体の貴重な成分が含まれていないので水に近く、体温をきちんと調節してくれます。おまけに汗をかいても、それほどきついニオイもなし。反対に、悪い汗はベタベタして乾きにくく、たくさん出ているのに体温調節もせず、体の貴重な成分を外に出してしまいます。そのうえ、サラサラの汗に比べて強いニオイに。
そこでまずは、あなたの汗はどちらかチェックしてみましょう。
ストレスが多く、不規則な生活、エアコンで一年中温度が同じに設定された環境などにいるために、汗腺機能が衰えて、いい汗をかきにくくなっている私たち。制汗剤やむだ毛処理で汗を抑えることも大切ですが、まずは、いい汗をかく訓練をしてみては?
ここでは、いい汗をかくために効果的な入浴法を紹介します。
- 少し熱めのお湯(43~44℃くらい)に、あまり機能していない汗腺があるひざ下とひじから先をつけて、10分~15分。
- お湯に水を足してぬるま湯(36℃くらい)にしてから10~15分、全身で浸かります。このとき、お湯にコップ半分程度の酢を加えると効果的。
- お風呂から上がったら、汗を拭き取り、リラックス。リンゴ酢や黒酢ドリンクなどで、たっぷりと水分補給を。
ベタベタの汗が気になる人は、この入浴法を3週間程度続けてみて。きっと、汗がさらさらになっていくのを感じるはず。
また、単なる汗かきではなく、ストレスや緊張などから交感神経の働きが高まり、手やワキなどにたくさんの汗をかいてしまう「精神的発汗」というケースもあります。このタイプの場合は、深呼吸をして緊張をやわらげたり、自律神経訓練法などで緊張を和らげていくなどの方法があります。
耳アカが湿っている | |
シャツのワキの部分が黄ばんでしまう | |
わき毛が多い | |
両親のどちらかにワキガ臭がある | |
脇の汗が多い | |
肉中心の食生活 | |
※当てはまる項目が多い人は、 ワキガ体質の可能性があります。 |
ムダ毛が伸びていると、細菌が繁殖し、ニオイの原因に。こまめにきちんと処理しましょう。
汗がムレるとニオイの原因に。なるべく通気性のよい洋服を選んで。素材は綿がオススメです。消臭や抗菌効果のある下着や洋服を選ぶのも◎。
肉や乳製品など動物性中心の食生活だと、汗腺や皮脂腺の働きが活発になったり、アポクリン腺に脂肪が増えてニオイが強くなります。肉類はなるべく控えた方がよさそう。
夏は朝シャワーに限る、という人も多いでしょう。でも、朝に熱いシャワーを浴びると交感神経の働きが活発になり、汗が出やすい状態に。朝にシャワーを使うなら、ぬるめの温度にしましょう。
さまざまな制汗剤が市販されていますが、自分の体質に合った消臭剤を選びましょう。肌が湿っていると雑菌が繁殖しやすくなるので、汗を拭いてから制汗剤を使いましょう。また、制汗剤が肌に残っているとかぶれなどの原因になるので、家に帰ったら必ずシャワーなどで流して。
軽いワキガの場合は、殺菌・制汗作用のある軟膏やスプレーなどの薬や、永久脱毛も兼ねた「電気凝固法」という皮脂腺やアポクリン腺を破壊する方法などで、ニオイは目立たなくなります。また、どうしてもニオイが強くて気にかかる場合は、アポクリン腺を取り除く手術もあります。
実際に、足にはニオイの素となる成分がたくさんあり、一番ニオいやすいそう。体の中で一番角質層が厚い足裏は、その表皮細胞が新陳代謝や摩擦で剥げ落ち、大量のアカが発生します。そこに皮脂腺から出る脂質が混ざり、細菌が繁殖。また、足の裏は手のひらや額と並んで汗腺の密集する場所。そこにストッキングやソックスを履き、さらに靴を履いているのですから、汗をかき、ムレてニオイの素となる細菌が繁殖するには最高の環境になってしまうのです。
足のニオイは、皮膚とソックスと靴のニオイの3つがミックスしたもの。以下に紹介した方法を取り入れて、それぞれを防ぐようにすれば万全です。
まずは、細菌のエサとなる角質を取ること。入浴時に軽石でこすったり、角質スムーサーなどでこまめに手入れすることが大切です。
理想的なのは、なるべく素足でいること。通勤や接客中は無理でしょうが、デスクではサンダルを履いたり、休日は素足で過ごして。
足元には、ファッション性には欠けますが、足裏の血行を促す健康サンダルや健康スリッパがオススメ。ソックスを履く場合は、汗の発散性が高い、シルクやウールなど天然繊維との混紡製品を。さらに、一日2回でも3回でも、靴を脱ぎストッキングを交換することで、かなり足先の湿度を下げることができます。
靴は、2、3日続けて履くと湿って細菌が繁殖し始めます。1日履いたら、数日は風通しのよいところで休ませて。朝出かけるときに、足に制汗スプレーをして、靴には防水スプレーをしましょう。ニオイをとってくれる靴の中敷を使い、こまめに取り替えるのも効果的。
ニオイを予防するには、昔から殺菌、消炎、かゆみ止めに使われてきた木酢液や竹酢液がオススメ。桶にお湯をはり、木酢液か竹酢液を少したらしたところに、足を浸します。出かける前に試してみましょう。
生理中は、酸化した血液のニオイに加え、ナプキンや下着によるムレなどで雑菌が繁殖しやすくなるので、ニオイが気になります。この期間はガードルやきついストッキングで締め付けないようにして、通気性のいいショーツを使い、ナプキンはこまめに換えるようにしましょう。
また、清潔を保つことは大切ですが、洗いすぎもダメ。膣にはもともと自浄作用があり、外部の細菌から体を守っています。殺菌作用の強い石鹸などで洗いすぎると、膣を守ってくれるもともとある菌まで流してしまい、炎症を起こすこともあるので注意しましょう。
最近、性器のニオイを気にする女性がとても増えているそう。特に、生理前にニオイが強くなったと感じる女性は多いようです。でも、多少のニオイがあるのは当たり前。毎日下着を換えて、お風呂やシャワーで清潔にしていれば、まず大丈夫。ただ、いつもと違うニオイがしたり、通常にはないおりものがあれば、トリコモナス膣炎や淋病、クラミジアなどのSTD(性感染症)の可能性も。おかしいな、と感じたら、早めに婦人科を受診しましょう。
セックスに何かしらマイナスイメージがある場合や、過去のセックスで彼にニオうと言われたりしたことがトラウマとなり、本当はニオっていないのに、自分でニオうと思い込んでしまう「自己臭」のケースもあります。
また、まれに、「すそワキガ」といって、ワキガの原因となるアポクリン腺が外陰部にあるために、ニオイが強い人もいます。アポクリン腺は性的な興奮によって活発になるので、セックスの時にニオイが強くなるということもあるかもしれません。気になるようであれば、「電気凝固法」という治療方法が効果的です。
いずれにしても、あまりに気になるようなら一度婦人科を受診して、客観的に診断してもらうといいかもしれません。
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