健康

【医師監修】子宮体がん 検査 子宮ガン 女性のこころとからだ事典

■記事監修医師
・女性のこころとからだ事典 からだ編 記事監修
東京都立築地産院産婦人科医長経て
いけした女性クリニック銀座 院長
池下 育子 先生

産婦人科医
医療法人社団鳳凰会フェニックスメディカルクリニック理事長・院長
賀来 宗明 先生

子宮がん特集 Part1
【子宮体がん】

●子宮体がんはどんな検査をするの?

問診、内診については頸がんと同様です

細胞診……子宮頸がんの場合よりさらに多く子宮内膜部細胞を採ります。特殊な注射器の先に小さな穴があいたチューブをとりつけて、内膜の細胞を吸い集める「吸引法」と、専用の器具でこすりとる「擦過法(さっかほう)」があります。頸がん検診と比べると多少に痛みを感じることもあります。検査後、多少出血しますが、心配はいりません。

●細胞診の結果の見方は?

クラスI,II 陰性 正常な細胞
クラスIII 疑陽性 がんとは言えないけれど気になる点がある
クラスIV,V 陽性 がん細胞が出ている

●細胞診で異常があった場合は?

内膜組織診……細胞診で陽性、または疑陽性と判断されたら、キューレットという器具を子宮内部に挿入して、子宮内膜組織掻爬(そうは)してけずり取り、顕微鏡で検査します。子宮頸部と違って、子宮体部には痛覚があり、個人差はあるもののかなり痛みをともないます。あまりに痛みが強ければ、麻酔をかけて行うこともあります。

内視鏡検査……さらにくわしく検査する場合、ヒステロスコープ(子宮鏡)で子宮の内部を直接見て判断します。
診断後の検査……頸がん同様に、さまざまな検査が行われます。

text/Mami Kakuta
illustration/Tomoe Sasaki

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