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生理痛 女性のこころとからだ事典

生理痛
生理痛
女性ならほとんどの人が経験している生理痛。下腹部痛や腰痛だけでなく、吐き気や頭痛が起こることもあります。症状を軽くするにはどうしたらいいのでしょう?
●生理痛にはどんな症状が?

生理痛は、多少の差はあれ、たいていの女性が経験するものです。多くは、1日目、2日目に下腹部に鈍痛がするというもの。また下痢や便秘、吐き気や頭痛、めまいがするなどの症状がある人もいます。痛みのために寝込んでしまったり、仕事や勉強が手につかなくなるなど、日常生活に支障をきたすようなものを「月経困難症」と呼びます。

●生理痛の原因は?

【子宮口が成熟していない】
出産経験のない女性、特に10代から20代前半の若い女性は、子宮と膣をつなぐ子宮頸管がまだ狭くて硬いのです。子宮口も小さいので、血液が押し流されるときにスムーズに流れず、痛みが起こることがあります。よく出産すると生理痛が軽くなるといわれますが、これは出産で子宮口が広がるからです。この痛みは、子宮が成熟すれば自然と治ります。
【子宮の収縮が強い】
20代後半からの痛みは、子宮内膜から出る「プロスタグランディン」というホルモンが多量に分泌されるためと考えられます。子宮内膜から出るこのホルモンは、本来出産時に大量に分泌されて陣痛を起こすものですが、生理の直前や生理中にも分泌されて血液を外へ押し出す働きをしています。この量が多い体質の人は子宮の収縮が強く、陣痛のような痛みが起きるのです。また、プロスタグランディンには、ほかの臓器や血管を収縮させる働きもあるので、下痢や吐き気、胃の痛み、肩こりや頭痛、しびれなどの症状が起きることもあります。
【冷えから血流が悪い】
冷房や薄着などから体が冷えて、血流が悪くなると生理痛がひどくなることがあります。女性の体は冷えに弱いもの。生足やタンクトップもほどほどにした方がよさそうです。オフィスでの冷房対策もしっかりしておきたいものです。
【子宮や卵巣に問題がある】
生理痛があるのは仕方ないと思い込んでいませんか?原因となっている病気を治せば、症状が軽くなる場合が多いのです。子宮内膜症や子宮筋腫などの器質的な病気が原因で生理痛がひどいこともあるので、一度婦人科を受診しましょう。特に、痛みがだんだんひどくなってきたり、経血量が増えてきたときは要注意。子宮の位置のずれや生まれつき子宮頸管が狭いことが原因というケースもあります。
●生理痛の治療は?

器質的な病気がない場合は、市販の鎮痛剤を使うといいでしょう。よく「薬を飲むとクセになってしまうのでは?」という人がいますが、あまり心配いりません。薬があることで安心感も生まれ、それだけで痛みが軽くなることもあります。避妊を希望している場合、低用量ピルを使っても症状が軽くなります。プロスタグランディンの分泌が多い場合は、プロスタグランディン合成阻害薬を処方してもらってもいいでしょう。生理の始まる直前に服用すれば効果があります。漢方薬を処方してくれるところもあります。

●自分でできる生理痛ケア

生理に対する意識を変えよう
生理痛には、メンタルな部分も大きく影響するものです。生理をいやなもの、わずらわしいものとマイナスに考えると、痛みも増してきます。生理があるということは、ホルモンバランスが安定していて、妊娠・出産の可能性があるということ。健康のバロメーターでもあるし、長いつきあいなのですから、前向きに考えましょう。

冷えを防ぐ
冷えて血流が悪くなると、痛みも強くなるようです。保温性の高い下着を使ったり、腰や下腹部に使い捨てカイロを当てたり、ソックスをはいたりすると効果的です。ゆったりとお風呂で温まるのもいいでしょう。

リラックスする
生理中にそのことばかり考えていると、かえって痛みが強くなります。軽いスポーツや趣味を楽しんで、気分転換をはかったりリラックスを心がけましょう。アロマテラピーなどを利用するのもいいですね。

text/Mami Kakuta
illustration/Tomoe Sasaki