健康

【医師監修】卵巣がん 女性のこころとからだ事典

■記事監修医師
・女性のこころとからだ事典 からだ編 記事監修
東京都立築地産院産婦人科医長経て
いけした女性クリニック銀座 院長
池下 育子 先生

産婦人科医
医療法人社団鳳凰会フェニックスメディカルクリニック理事長・院長
賀来 宗明 先生

卵巣がん卵巣がん
卵巣がんは、そう多くはありませんが、Silent Cancerと呼ばれているように、初期には自覚症状がありません。定期検診を欠かさないようにしましょう。 

●卵巣がんってどんな病気?

卵巣は、おなかの奥にあるので、症状が出にくい場所です。腫瘍ができやすい場所ですが、8割は良性のもの。腫瘍には、液体や粘液が溜まってブヨブヨとした「嚢胞性タイプ」とこぶのように硬い「充実性タイプ」があります。嚢胞性はほとんど良性ですが、充実性は7割が悪性で、卵巣がんもこの仲間に入ります。普通、卵巣の大きさは親指の先程度ですが、腫瘍ができてにぎりこぶし大くらいになると、手でふれたり圧迫感を感じることがあります。次のような理由からSilent Cancerと呼ばれます。


  • 初期には自覚症状がない
  • 骨盤内の奥深くにあるため検査しにくい
  • 子宮がんのような集団検診がない
  • 10代から高齢者まで幅広い年代に発生する
●卵巣がんの症状は?

初期には自覚症状がなく、転移が早いので手遅れになりやすいのが特徴です。人によってはウエストが太くなったり、腹部が張った感じがすることも。進行すると、腰痛、頻尿、排尿障害、便秘、不正出血、だるさなどの全身症状がでてきます。

●診察方法は?

内診と超音波で異常が見つかれば、腫瘍が良性か悪性かを調べます。腫瘍マーカー(血液検査)で調べてもはっきりしない場合は、開腹して腫瘍の細胞の一部を採り出して、検査する場合もあります。

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