健康
10.32014
【医師監修】子宮がん 女性のこころとからだ事典
■記事監修医師
・女性のこころとからだ事典 からだ編 記事監修
東京都立築地産院産婦人科医長経て
いけした女性クリニック銀座 院長
池下 育子 先生
産婦人科医
医療法人社団鳳凰会フェニックスメディカルクリニック理事長・院長
賀来 宗明 先生
【子宮体がんの治療法】
子宮体がんの治療法には、外科療法、放射線療法、抗がん剤療法、ホルモン療法の4つがあります。
●外科療法
1.子宮を全部取る<単純子宮全摘出術>
I期II期に適用されます。子宮体がんは、0期であっても子宮を摘出するのが原則です。ただ、妊娠・出産を強く希望していて子宮を残したい場合、ごく初期のがんで、ホルモン療法でがんが抑えられる可能性があれば子宮を残すケースもあります。
2.子宮の周囲も取る<広汎子宮全摘出術>
一般にIb期やII期に行われます。
●放射線療法
体がんは、頸がんほど放射線の効果がないので初期にはあまり使われません。内容については、頸がんと同様です。
●化学療法(抗がん剤療法)
内容については、頸がんと同様です。
●ホルモン療法
体がんの発生は、ホルモンと深く関わっています。卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)は、子宮内膜を増殖させる働きがあり、プロゲステロン(黄体ホルモン)は、これを抑制してくれるのです。そこで、飲み薬などでプロゲステロンを投与して、がん細胞を抑える方法です。ごく初期のがんでどうしても子宮を残したい場合や、手術後の補助的な治療として適用されます。
text/Mami Kakuta
illustration/Tomoe Sasaki
illustration/Tomoe Sasaki
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