健康
10.42014
【医師監修】トラウマと心のケア PTSD PART1-2 女性のこころとからだ事典
■記事監修医師
武蔵野女子大学人間関係学部教授
臨床心理士、精神科医、医学博士
小西 聖子 先生
●トラウマを体験すると、誰でもPTSDになるの?
トラウマを受けた後の反応は、その体験の大きさや質、過去の体験、個人的な要因、トラウマ体験後のケアなどによってもかなり違ってきます。同じ体験をしても、発症する人としない人がいるのは、このためです。
トラウマを受けた後の反応は、その体験の大きさや質、過去の体験、個人的な要因、トラウマ体験後のケアなどによってもかなり違ってきます。同じ体験をしても、発症する人としない人がいるのは、このためです。
PTSDの診断は難しく、まだ専門家の中でも定義が定まっていない部分もあるのが実状です。PTSDという言葉だけが広まって、ひとり歩きをしてしまい、中には、つらい経験をした患者さん自身がPTSDだと思いこんでいて、専門家がみれば違うという場合もあるのです。
●PTSDになりやすい人は?
いろいろな要因があるのではっきりは言えませんが、以前に何かのトラウマがある人やうつ病など、精神科の病気にかかったことのある人は、発症しやすいようです。また、女性の患者は男性の2倍といわれており、女性に多いことは確かです。
いろいろな要因があるのではっきりは言えませんが、以前に何かのトラウマがある人やうつ病など、精神科の病気にかかったことのある人は、発症しやすいようです。また、女性の患者は男性の2倍といわれており、女性に多いことは確かです。
●10人に1人がPTSD!?
アメリカのある調査では、女性の10人に1人がPTSDになったことがあるという驚くべき結果が出ています。日本ではまだ調査はされていませんが、それほど女性が発症しやすい病気なわけで、誰でも発症する可能性があるということです。
アメリカのある調査では、女性の10人に1人がPTSDになったことがあるという驚くべき結果が出ています。日本ではまだ調査はされていませんが、それほど女性が発症しやすい病気なわけで、誰でも発症する可能性があるということです。
text/Mami Kakuta
illustration/Tomoe Sasaki
illustration/Tomoe Sasaki
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