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栄養ドリンクやコラーゲンドリンク等を始め、ビタミンやミネラル系の錠剤や、粉末のサプリメントは、コンビニやスーパーマーケットでも、手に入る時代。
しかし、ついつい飲み忘れや買い忘れ、気づいたら飲むのを止めてしまった!なんて経験ありませんか?!
わざわざ、サプリメントを摂らなくても、1日分の必要な栄養素が食事から摂取出来たら、いいですよね!
最近、そんな食品が話題になっているんです!
完全食とは
現代人の食事は、忙しくて時間がなかったり、そもそも料理が苦手だったりで、茹でるだけの“麺類”“ご飯”“パン”といった、主食をメインに簡単に済ませてしまう炭水化物メインが多いといいます。
お腹が空いたから、「何か食べる」や、「栄養を体内に取り込まないと死んでしまうので食べる」といった、実はあまり食に対して関心がない方でも、レシピを考え、料理を作るという時間から解放され、尚且つ、偏りがちな栄養素も補え、更に、美味しい“完全食”だったら、まさに夢のような食事ですね。
完全食の始まりはアメリカ
完全食の始まりは、アメリカ人のロブ・ラインハート氏が、開発途上国にWi-Fi網を構築するスタートアップをするために、仲間とソフトウェアの開発をしてました。
しかし、当然開発途中な為、資金難でコスト削減しなければならない。家賃や光熱費など必要最低限の部分は削減することが出来ない。
そこで、行きついたのが食事だったわけですね!しかし、人間は食べないと死んでしまう。
なので、低価格なインスタントラーメンや、冷凍食品、マクドナルドの1ドルマックなどとサプリメントで凌いでいました。
これは、健康に悪そうですね。さらに食事の支度や食べるのも時間がかかり、最後は食器を洗う作業があります。
これは彼らにとって、さらに負担だったようです。
そこでラインハート氏は科学的な視点で、代用することが出来るのではないか?!と考えたそうです。
医学研究所などのウェブサイトで栄養基準に基づいた必要な35種類の栄養素をリスト化し、粉末や錠剤の栄養素を取り寄せては調合を繰り返しました。
それで出来上がったのが “ソイレント”と名付けられ、ラインハート氏が一か月ソイレントのみで過ごしたところ、美味しく飲み続けられ、食費も削減され、体質改善され、清々しい気分だったといいます。
自身の体験をブログで公開したところ大きな反響があり、アメリカで大ヒットしたのが完全食の始まりとされています。
日本の完全食3ブランド
日本での最初の完全食は、【COMP】です。
COMPが作られたきっかけは、薬学博士である鈴木優太氏が、研究に集中している時の食事の時間が惜しかった事がきっかけだそうです。
栄養が手軽にとれる完全食を探したところ、“ソイレント”が見つかりました。しかし、日本では販売していません。
ですが、ソイレントはレシピが公開されており、それを元に日本人に合った栄養素をご自身で作って販売した所大人気となりました。
他にも、現在では日清から【ALL-in PASTA】シリーズでパスタと油そばが販売されています。
2019年3月27日に阪急うめだ本店で、試食会が開催され、長蛇の列で大賑わいだったそうです。
同日よりインターネットにて販売を開始した所、わずか5時間で完売!
これは、2ヶ月分を予想して生産されたそうですが、この完売、品薄状態がゴールデンウイークまで続いたといわれる話題の新商品の完全食になります。
また、【BASE BREAD】も今話題ですね!
東京大学教養学部出身、DeNAで新規事業の立ち上げをされた橋本舜氏が、主食を完全食に置き換えるという発想で作られました。
現在、パスタとパンが販売されております。
今までパンの販売は冷凍でしたが、常温保存ができるようになり、保存場所の心配がないので、より多くの人が購入されるようになったようです。
今回は、今話題の完全食【COMP】【ALL-in PASTA】【BASE BREAD】をお取り寄せして、食べ比べをしてみたいと思います。
日本初の完全食【COMP】
まず始めは、【COMP】です。日本初の完全食なので、最初に試したい!
COMPには、必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維を始め、健康に欠かせない必須栄養素をバランスよく理想的に配合されています。
個包装にされており、1袋96g入り、おおよそ1袋が1食分。1袋の量が多いかな?という印象ですが、早速作って飲んでみました。
まずは、水と割って飲んでみました。飲んだ感想は、まずくはないです。
八ッ橋の皮のような味がします。八ッ橋好きな方は、ハマるかもしれません。
COMPは、色んな飲み物と混ぜても良いらしく、次はトマトジュースと混ぜてみました。こちらは、とてつも甘くて飲むのが大変になってしまいました。トマトジュース自体は、甘くないのですが、COMP1袋に糖質55g、エネルギーが400キロカロリーあるからでしょうか。
個人的な感想ですがCOMPは、食事の概念を捨て、必須栄養素の摂取としてカラダに取り込むのは、好きな飲み物と混ぜるだけなので手軽に摂取出来て時短になるのでいいのかもしれません。
【COMP】
・使用方法
「1食当たり水200ml以上で割る事を推奨」
・形態
「1袋当たり96g」
・価格
1食当たり 396円(税込)
(定期コース12PACKS入り 4.750円(税込)より)
・賞味期限
約1年間
■メリット
・飲むだけで食事が完了するのでとにかく時間が短く簡単
・コーヒーやジュースなど、味のカスタマイズが楽しめる
・保存性が高く、水さえあればいつでもどこでも作れる
■デメリット
・食事の楽しみが少ない
・使用したコップ等を洗う必要がある
・腹持ちが少し悪い
【COMP】公式ホームページ
http://www.comp.jp/
日清の完全食【ALL-in PASTA】
次は、日清【ALL-in PASTA】の油そばとパスタです。
こちらは日清ということもあり期待大です!!
ALL-in PASTAが作られたきっかけになった一つがチキンラーメンであります。
1958年にチキンラーメンが発売され、当時、厚生省から特殊栄養食品の認可を受け妊産婦の健康食品として推奨されていたそうです。
やはり、長期保存ができて、簡単で美味しく安心な即席ラーメンは当時からかなりの人気だったそうです!
チキンラーメンの現代版がALL-in PASTAとしてバージョンアップして話題の新商品となったワケですね!
早速、スパイシーアラビアータを食べてみました。最初に思ったのは、意外と美味しい!!!
味付けが、美味しくて、食事の概念を持ったままでも、あまり違和感なく食べることが出来ると、個人的に思いました。
食べてみて違和感があったのは、やっぱり“麺”です。普段食べているような麺よりかなり弾力があるのが印象です。
それは、栄養素を茹でるときに流出しないように、小麦ベースの外側の層によって、苦みない、食感を感じることが出来る麺になっているようです。
しっかり咀嚼して食べるので、食べ応えや満足感もありますし、作り方も、簡単なので、カップラーメンや、コンビニのお弁当とかを食べるかわりに、ALL-in PASTAがいいですね。
思っているよりも腹持ちもしました。今回は、カップタイプだったのですが、即席麺の袋入りバージョンもあります。
日清のHPにアレンジレシピも公開されていますので、好きな味へアレンジして食べることが出来るのも、飽きが来なくて嬉しいポイントですね。
【ALL-in PASTA】
・使用方法
(カップ)
「めんとかやくをカップに入れ、熱湯を内側の線まで注ぐ。6分後湯切りしほぐしオイルと液体だれをよくまぜ合わせて、できあがり。」
(麺のみ)
「鍋にたっぷりのお湯 (1リットル) を沸とうさせ、めんを入れて4分間ゆでる。ほぐしオイルをめんにまぜ、お好みのパスタソースをかけてできあがり。」
・形態(2種類展開)
「カップタイプ:麺・ほぐしオイル・ソース入り」
「麺のみ:麺・ほぐしオイル入り」
・価格
カップ:1食当たり648円(税込)
麺のみ:1食当たり432円(税込)
・賞味期限
製造日から8ヶ月
■メリット
・カップヌードルだけで済ませてしまう食事への罪悪感から開放される
・カップタイプだと洗い物がない
・付属のソースの味が美味しい
■デメリット
・最初、麺の硬さに若干の違和感がある
・1食あたりの食費が若干高い(648円)
【ALL-in PASTA】公式ホームページ
https://www.allinseries.jp/
【BASE FOOD】ブランドの完全食パン【BASE BREAD】
最後は、【BASE BREAD】です!
ベースフードができたきっかけは、80歳や90歳になっても、自分のことは自分でできるような健康格差をなくしたいという熱い思いから作られた会社です。
高齢化社会といわれる今の日本にとって、食が細くなって栄養が1食でまかないきれない方に、必要になってくる食事として完全食が当たり前になる日も、遠くはないのかもしれませんね。
賞味期限は約1ヶ月です。非常食としても、加熱等必要なく開封したらそのまま食べれるのも嬉しいですね!
賞味期限が近くなってきたら冷凍保存してしまえばいいですし、現段階でとても効率的な食べ物としての完全食だと感じました。
開封したら1袋に丸いパンが2個入っています。、オーブントースターで焼くとパンが焼ける香ばしい香りがしてきます。
風味はパンそのものです。味は食べなれているパンに比べて若干違和感がありますが、食感は少しモチモチしていて、ほぼ普段食べているようなパンのようです。
卵やハム、野菜を簡単に挟むだけでも、食品の栄養素も摂取出来て美味しかったです。
【BASE BREAD】
・使用方法
「トースターや電子レンジでパンを温めることを推奨」
・形態
「1袋 丸形のパン2個入り」
・価格
1袋当たり(2個入り) 390円(税込)
・賞味期限
ご注文日から約1ヶ月前後
■メリット
・手軽に食べられる
・普段食べているパンにかなり近いため、食べるのが楽しい
・トースターで焼くと香ばしい匂いで食欲をそそる
■デメリット
・パンを温める場合、ひと手間かかる
・袋のままでは、電子レンジで温められない
・パンを温めないと、若干癖のある味がする
【BASE BREAD】公式ホームページ
https://shop.basefood.co.jp/
1食当たりの価格(税込) | 賞味期限 | |
COMP | 396円 | 約1年間 |
ALL-in PASTA | カップ: 648円 麺のみ: 432円 |
製造日から8ヶ月 |
BASE BREAD | 1袋2個入り:390円 | ご注文日から約1ヶ月前後 |
まとめ
今回、完全食を3種類試した結果、最初はイメージとして化学製品のような味がするのではないかと思っていましたけど、実際は意外と美味しくてビックリしまいました。
最近では宇宙で食べる食事も、この完全食が注目を集めているそうなので、これから、どんどんと完全食が身近になってくる日も近いのではないかと感じました。
個人的には、スティック状やゼリーの栄養補助食品を結構な頻度で食べるため、BASE BREADに変えてみたいです。
パンだと、お腹も膨れて栄養も補給でき、手軽に持ち運べて、いつでも食べれる点が、とても気に入りました!
たまには、簡単に手抜きの食事をする時に、1日に必要な栄養素を摂取できる完全食を試してみてはいかがでしょうか。