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海洋深層水のまとめ

海洋深層水を美容と健康に役立てよう

「海洋深層水」が美肌や健康にいいらしい、ということは、美容に敏感な女性たちの間では、すでに広まっていることのようです。

今や、海洋深層水による美肌の効果は、私たちが日ごろ目にする多くの化粧品や飲料水などで紹介されています。
一方、その大元である「海洋深層水」については、それほど多くの情報は紹介されていないようです。

海洋深層水には、確かに美肌効果があると言われています。
また、現代社会の人間に不足しているミネラルであるカルシウムやマグネシウムを豊富に含む海洋深層水は、美容だけでなく、健康にも大きく貢献できる可能性に満ちています。

「海洋深層水」について、さらに深く知ることのできる機会がここにあります。

悠久の時間を経て流れつくという神秘的な面と、
その高ミネラル含有水としての人体への驚きのパワーを知れば、
きっと興味を持って「海洋深層水」についての知識を深めていくことができ、
より日常生活に有効に「海洋深層水」を取り入れていくことができるでしょう。

海洋深層水とは

海洋深層水とは、一般的に水深200m以下の海水のことを指します。

21世紀の新しい資源として世界中の人々が注目するこの海洋深層水は、太陽の光が届く表面近くの海水とは、違った性質、反応をもっています。

海洋深層水が生まれる場所。

それは、地球の両極である北大西洋のグリーンランド沖と南極海です。

ここで生まれた海洋深層水は、世界中の海を長い年月をかけて循環すると言われています。

その循環は何千年も昔から行われており、今もなお遥か昔の深層水が、私達の海の底で循環を繰り返しています。

なぜ、このように古くからの水が残り続けているのかというと、海水は1年に平均で約70cmずつ深い位置に沈むと言われているからです。 また、海水は深くなるほど水温が下がっていき、深さの異なる(温度の異なる)海水は決して交わり合う事はありません。 このことから、海洋深層水とは古代の水であり、水深600mでは約930年前の水、水深1400mでは約2030年前の水であると言われています。
深層水にはそんな神秘的とも言うべき深い歴史が詰まっているのです。

そんな海洋深層水の存在が地球上で初めて発見されたのは、1920年代の後半から30年代初頭にかけて、フランスの科学者によって行われたキューバでの海洋温度差発電実験によるものだと言われています。

その後、日本に初めての海洋深層水の研究所が設立されたのは、1989年になってからでした。
高知県室戸市に「高知県海洋深層水研究所」が建設され、本格的な取水が開始されました。
以降、北は北海道、南は沖縄まで、日本の全国各地で深層水が取水されるようになったのです。

海洋深層水研究所では、海洋深層水の特性や水産分野での基礎・応用研究、アトピー性皮膚炎の治療への臨床応用研究などが行われ、すでに一定の研究成果を得ています。
そうして、日本の海洋深層水についての研究は、世界の中でもトップクラスだと言われるまでになりました。

21世紀の新しい資源として世界中の人々が注目する海洋深層水。太陽の光が届く表面近くの海水とは、違った性質、反応を持っている事が知られています。

海洋深層水は地球の両極で生まれ、世界中の海を長い年月をかけて循環すると言われています。
その循環は何千年も昔から行われており、今も遥か昔の深層水が、私達の海の底で循環を繰り返しています。
なぜ、古くからの水が残り続けているかというと、海水は1年に平均で約70cmずつ深い位置に沈むと言われているからです。
また、海水は深くなるほど水温が下がっていき、深さの異なる(温度の異なる)海水は決して交わり合う事はありません。
以上の事から、海洋深層水とは古代の水であり、水深600mでは約930年前の水、水深1400mでは約2030年前の水と言われています。
深層水にはそんな神秘的な魅力が詰まっているのです。

世界で初めて海洋深層水の存在が発見されたのは、1920年代の後半から30年代初頭にかけて、フランスの科学者によって行われたキューバでの海洋温度差発電実験によるものだと言われています。その後、日本に海洋深層水の研究所が設立されたのは、1989年になってからで、北海道室戸市に建設されました。以降、海洋深層水の特性や水産分野での基礎・応用研究、さらに大きな問題となっているアトピー性皮膚炎の治療への臨床応用研究が行われ、一定の研究成果を得ています。日本の海洋深層水についての研究は世界の中でもトップクラスだと言われています。

海洋深層水の特徴

海洋深層水はミネラル分を多く含み、清浄で身体に馴染みやすく、飲料水としてとても優れている水です。
また、飲料としてだけでなく、産業や医療等、さまざまな分野での研究・利用もさかんに行われています。

そんな海洋深層水のミネラル特性を始めとした特徴について、見てみることにしましょう。

■「清浄性」

海洋深層水の特徴は、まず、生活排水、産業排水などからの水質汚染、海洋汚染の影響が少ないという「清浄性」が挙げられます。
例えば、室戸の海洋深層水は、病原菌の検査において病原菌や病原ウイルスがまったく検出されていなかったり、環境ホルモンによる汚染もほとんど問題にならない程度であったりするようです。
また、太陽の光の届かない深層水においては、光合成が行われないために、植物プランクトンが増殖しないということも、清浄性を保てる理由であるようです。

■「無機栄養塩などの栄養素が豊富」

海洋深層水にはカルシウム、マグネシウムなどを始めとした80種類以上のミネラル分がバランス良く含まれていることも大きな特徴です。このように豊富な栄養素を含む理由は、長期にわたって表層から様々な物質が沈降してきた結果であると言われています。

例えば、表層水においては植物プランクトンが光合成によって消費してしまう「無機栄養塩」が、水深200mの海水では太陽の光が届かないゆえに、ほとんど消費されずに残されています。このあまり耳慣れない「無機栄養塩」とは、窒素、リン、ケイ素などの栄養源のことです。

この「無機栄養塩」が多く含まれる海は魚介類の宝庫であり、豊さの源と言われています。

広大な海の中には、風、地形、地球自転等のさまざまな要因から、「湧昇(ゆうしょう)」という海洋深層水が自然に上まで上がってきている場所があります。この場所は、漁業が盛んなことが多く、日本では伊豆大島、室戸などに見られます。

このように豊かさの源を作り出す海洋深層水のミネラルは、とても重要な役割を担っているのです。

さらに海洋深層水には、20気圧以上の水圧によって、海水に含まれるイオンが放出されず、人の身体にとても馴染みやすい性質を持っているという側面もあります。

■「熟成性」

海洋深層水は、長い年月を経て熟成された海水であるという熟成性を持っています。
表層水に比べpHの値が低いことや有機物が少ないことから、海洋深層水は表層水から切り離されてから長い年月が経過していることが明らかになっています。

■「低温安定性」

水温が年間を通じて低温で安定しているという点も、海洋深層水の大きな特徴の一つです。
深層水は低温のため、水質悪化の原因である有機物の濃度が低く、一般的な細菌などによる汚染がほとんどありません。地上や表層の海水ではあたりまえのように存在する大腸菌や一般細菌が存在しないのです。これは低温であるがゆえの大きな特徴であると言えます。

現代人に不足しがちなマグネシウムが豊富

海洋深層水は、現代人にもっとも不足しているといわれる「マグネシウム」を豊富に含有しています。

現代、人間の体には、数多くのミネラルが必要であるということが重要視されています。
ある栄養調査によると、日本人にとって最も摂取量の少ないミネラルは「マグネシウム」という結果が発表されています。

以前は、カルシウムに多くの人が注目していましたが、最近では、カルシウム以上にマグネシウムの必要性が注目されているのです。

マグネシウムは本来、骨中に含まれていますが、その濃度が低くなると、血液中に流れていたカルシウムが細胞に入り込み、血管を硬化させてしまいます。

その結果、肩こり、高血圧、果ては心筋梗塞など様々な症状、病気を引き起こしてしまいます。

このように、カルシウムとマグネシウムはともにバランスを保って存在しており、マグネシウム不足はカルシウム不足にも繋がっていくのです。

もともと、マグネシウム、カルシウム、カリウムの3つのうち、どれかが欠けてしまうとすべてのバランスが崩れてしまうということは、よく知られたことでしょう。

また、気をつけなければならないのは、マグネシウムは加工食品、炭酸飲料などに含まれる「リン酸」の過剰摂取によっても、その濃度が低下してしまうということです。 それに伴って、カルシウムの濃度も低下していきます。

リンは、人間が活動するためのエネルギーをつくる上で大切なミネラルではありますが、量が多いとカルシウムを溶かしてしまうと言われているからです。

このマグネシウムの効能のうち、さらに重要なのは、酵素の働きを助けるという点です。
300種以上の酵素の活性化に関わり、エネルギー代謝を助けるマグネシウムは、生活習慣病予防にも貢献すると言われています。

■マグネシウムをもっとも効率的にとれる飲料

この現代人に不足しがちなマグネシウムを効率的に摂取するには、マグネシウムの含有量の多い飲料から摂取するのが一番と言われています。なぜなら、腸管からの吸収が最も良いからです。

そのような中、海洋深層水はとても有効です。
様々なミネラルを多く含み、特にマグネシウム、そしてカルシウムの含有量も豊富だからです。
その含有量は、山や川から採取されるミネラルウォーターの含むマグネシウム、カルシウムの値の数十倍と群を抜いています。

海洋深層水は、普段からマグネシウムの摂取量の少ない私達日本人にとって、最良の飲料水であり、ミネラルの補給源といえるでしょう。

日本の取水地

日本のおける深層水の研究は1985年、当時の科学技術庁(現 文部科学省)のアクアマリン計画「海洋深層水資源の有効利用技術に関する研究」によってスタートしました。

■日本初の取水地~室戸

高知県室戸岬沖がモデル海域に指定され、1989年、わが国初の陸上型深層水取水施設「高知県海洋深層水研究所」が室戸市に開設しました。それに続いて、日本各地で海洋深層水の取水が行われるようになったのです。

また、室戸海洋深層水の利用は、室戸市が厳しい審査を経て供給する許可制です。
製造事業用の供給にあたっては、研究開発を行ったうえで優位性が科学的に立証できたものだけが供給を受けられる仕組みになっています。「室戸海洋深層水ブランドマーク」は、この厳しい審査をクリアした商品にのみ表示が許されています。

取水地は、取水管の設置コスト面から、島(沖縄県久米島、鹿児島県甑島、新潟県佐渡島)や岬(高知県室戸、神奈川県三浦、北海道羅臼)が多く、急峻な地形が深海まで続いている富山県滑川市や同県入善町、静岡県焼津市などは例外といえます。

■日本各地にある取水地

現在、日本国内の取水施設は11都道県に19施設あるといいます。
施設の立地がそれぞれ異なるように、深層水の利用目的もそれぞれ違います。

例えば日本海側に位置する富山湾の深層水は、太平洋側の高知県室戸沖と比べ7、8度ほど低温であるという特徴から、富山県氷見市沖は温度差発電の研究施設として整備されました。
さらに富山県は、水産試験場内に深層水利用研究施設を整備するなど、県の研究機関が水産、食品、健康増進といった幅広い分野で多様な研究を進めています。

焼津市の施設は、日本一深い駿河湾からの取水で、深層水は水深397メートルと687メートルの2層から汲み上げています。

三浦沖の施設は首都圏に最も近いというコスト面での優位性をもっています。

久米島の施設は日量13000トンの、わが国最大の取水量を誇り、魚介類の養殖研究、農作物の養液栽培などを目指して研究開発に取り組むなど、各地でそれぞれの特徴を生かした、深層水の開発や研究が進められています。

海外の深層水利用

日本以外で深層水の研究が盛んなのはアメリカで、そのほかインドや韓国においても研究が開始されています。

■ハワイ島のネルハ

ハワイ島カイルナ・コナにあるネルハは、敷地面積約130万平方メートルを持つ、海洋深層水について世界で最も長い研究実績を持っている研究施設です。ネルハの設立は1990年で、その前身は海水の温度差を利用した発電を研究するアメリカ連邦政府のプロジェクトでした。

しかし汲み上げた水は発電のみならず、ほかの有益な用途にも使えることが判明し、海洋深層水の持つ多くの特長を利用した研究開発を行うようになりました。 自然に恵まれたこの地では、海の資源を存分に活用できるため、ハワイ大学をはじめとし、さまざまな研究、開発、教育機関が集まる一大テクノ・パークとなっており、海洋深層水のあらゆる可能性を、日夜研究し続けています。

■韓国や台湾でも深層水活用がさかん

また、日本周辺のアジア諸国に目を向けてみると、韓国や台湾では、深層水の産業利用を推進するため国立の研究機関を設立し(台湾:平成18年6月設立)、研究開発を進めています。 台湾では現在、複数の企業が台湾で取水された深層水を用いた深層水飲料の販売をはじめ、商業としての活用をはじめています。

韓国では、2007年7月3日に飲水管理法とは別に「海洋深層水の開発及び管理に関する法律」が成立し、法によってその価値が守られています。これにより、輸出入の管理が行われ、環境庁が行う海洋深層水に特化した書類検査、官能検査、精密検査が行われます。

その他、インド洋のモーリシャス共和国でも海洋深層水を活用した産業振興のための調査・研究を進めています。

世界中の多くの国で研究開発が行われていますが、特にアジア諸国では海洋深層水利活用の先進地である日本の技術を見本としている場合が多いことは、注目すべき点です。

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